メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

鐘の丘

2010-03-11 08:00:00 | 観光
ケレタロで水道橋と並んでこれだけは!と思っていたのが、
「鐘の丘」、セロ・デ・ラス・カンパーナス Cerro de las Campanas でした。

今は街の西部分のど真ん中になってますが、
歴史の長いケレタロで、ここで歴史が形作られたころはまだ郊外だったそうです。
そして独立戦争の仕上げとして、オーストリアのハプスブルク家から
メキシコに派遣皇帝として来ていたマキシミリアンが銃殺されたところ。

後年オーストリアが(フランスという説もあり)建てた礼拝堂が、
入ってすぐに見上げる坂道の上にあります。



礼拝堂入り口の表札。



格子が閉まっていて、中には入れませんでしたが、
覗いたところはこんな感じ。



あとで調べていたらこんなサイト(スペイン語)に、
この礼拝堂の十字架は、マキシミリアンをメキシコへ連れてきて、
そしてまたフランスへと連れ帰った船の材木を使って作った十字架が飾られているとか。
写真を見れば確かに十字架立ってますが、二本あるなあ(記述では一個)。
それに、船はフランスへ戻ったんなら、どこか取り外しちゃったんだろうか。
何となく、「これはイエスキリストが5歳のころの頭蓋骨」的な胡散臭さがないでもないです。

ところで、ここがなぜ「鐘の丘」と呼ばれるかというと、
ここにある石を打ち合わせると、金属的な響きがするから、だそうです。
ところがその石がどんどん盗まれてしまって、
今ではふたつしか残っていないとか。
この礼拝堂を覗いていたら、たぶんあれが、その石?



まだ少し早い時間だったので開いてなかったんだと思いますが、
開いていれば、この石の横の椅子に見張りの人が座っていて、
見に来た人は上の小さい石で下のをカンカンと鳴らすことができるのかも。

この公園は入場料1ペソでした。
中に博物館があって、そこの入場は別途15ペソだったかな。
でも博物館は街中にもたくさんあって、そっちに行くつもりだったので、
ここでは割愛。

丘のぐるりに散歩道がついていて、朝の気持ちのいい時間、
おしゃべりしながら街を見下ろしながら、散歩しました。

丘のてっぺんには、独立戦争後共和制になったメキシコの
初代大統領であるベニト・フアレスの巨大な像が立っています。



モレリアのハニツィオ島に立っている巨像を思い出す仕様ですが、
これは中を登れるようにはできてないみたいです。