メキシコの隅っこ

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イグアナの楽園

2008-09-12 08:18:14 | 動物
うちの裏庭、奥行きは1mくらいしかないんですが、
私たちが越してくる前から大きな木が二本生えてます。
ちょうど西日が当たる側でもあるので、この木の枝が広がって屋根を覆ってくれて
午後の暑さがかなり緩和されるので、私には貴重な木でした。

ところが、隣のおじさんから苦情が来まして、
隣は自前の井戸から水を汲み上げているんだそうですが、
うちの木の根っこがその井戸まで伸びて、壊すんだそうです。
それで、植木職人に頼んで、うちの木のそっち側の根っこをぶった切ってもらいました。

それなのに、まだ伸びると言うんです。
おまけに、この木のせいで、虫だのイグアナだのがいっぱい集まってイヤなんだそうで、
うーん、そんなこと言われても、私たちが植えた木じゃなく大家のものだし、
私はイグアナを眺めるのが幸せだし……。
でもとにかく隣の井戸を壊すのは困るだろうからと、もう一度職人さんを呼んで、
徹底的に掘り返してもらいました。

そしたら……うちと隣のあいだには、がっちりコンクリで固めた壁があって、
うちの木の根っこなんかぜったい隣の敷地に侵入しているはずがありません。
適当な嘘つきゃ~がったな、あのおっさん~、むかつく。
しかもうちの木は、根っこを切りすぎたのでしょう、それから間もなく立ち枯れ。
(実は他にももう一件お隣との事件があって、木が枯れたのはそっちのせいかもですが、不愉快なので省略)
まあ根っこ近くから出ていた細い幹がまだ生きていて、
そこからチョボチョボと葉っぱが生えてはいますが、
屋根の上はカンカン照りです。まあしょうがありませんね。

しかも、一度うちの屋根の上の水槽に用事があって登ったとき、
ふと隣の家の裏庭を見てしまったんですが、庭と言っても殺伐として、
瓦礫の山があるだけなんですが、そこにでかいイグアナが。
私の姿を見て、そのイグアナ、瓦礫の下にするっと逃げ込みました。
おじさ~~ん、お宅の庭にイグアナ住んでるんじゃないですか~。



という愚痴はともかくとして。
まあうちの木の葉っぱは堅くてイグアナにも食べられませんが、
葉陰があるのと、コンクリの塀があるのとで、うろうろしてることはしてるんです。

それが最近、なんかすごい数?
と思ってたら、今日はついに一度に四匹を目撃しました。
どれもまだ鮮やかなグリーンで、ごくごく小さいイグアナです。



逆光ですが、まず三匹。
右の二匹は兄弟? 仲良さそうで、左の一匹をジト目でにらむ。
にらまれた一匹は、いたたまれず(?)するするっと逃げて、



反対側に。
……行ったと思うんですが、ふと葉っぱが揺れるので気づくと、
あら。



枝に登ったのがもう一匹。
これで、つごう四匹です。
どれもよく似ているので区別がつかないんですが、
少なくとも四匹はいるってこと。
ちょっとさすがに人口密度高くないですか?

でもイグアナって縄張り争いしないんかしらん?



少なくともこの二匹は、いつまでも仲睦まじげに寄り添ってました。
まあ草食性だしね、狩りをする動物じゃないから、縄張りとかないのかも?

と言いつつ、実は数日前に、窓の外でズザザザ!と何かが落ちる音がして。
何だろうと覗いてみたら、塀の上に勝者。



これはかなりでかい灰色のイグアナ。
そしてその下には敗者。



思い切りアップで撮っちゃったのででかく見えますが、
先に紹介したグリーンイグアナのうちのどれかだと思います。

ふーむ、種類が違うからやっぱり喧嘩するのか、
それとも同種間のジェネレーションギャップか!?
そう言えば前にも、この二種類のイグアナがひそかに争ったのを目撃して、
ここでも披露したことがありましたっけ。

まあさすがに今の状態は多すぎると思うので、
こうやって少しずつ追うもの追われるもの、で棲み処が広がっていくのでしょう。
隣のおじさんの庭に行ってもいいですよ?
てか、きっとそっちにもいっぱいいるんだろうと推測。
いいじゃんね、イグアナなんてどんな迷惑かけるわけじゃなし、
畑でもしてるってなら作物食われてムカつくかもだけど、そんな庭でもなさそうだし。

というわけで、このところ連日、美しいグリーンイグアナを堪能してます。
せめて、網戸越しでももう少しまともな写真が撮れるカメラがあれば
もう言うことないんですけどね……。
欲望は果てしなく。