140億年の孤独

日々感じたこと、考えたことを記録したものです。

.名古屋フィル#7

2010-05-24 05:57:10 | 音楽
今回はブラームスのツィクルス第一弾で
①ピアノ協奏曲第一番
②交響曲第一番
を聴いてきた。名古屋フィルの演奏を聴くのは昨年の12月以来だ。

ピアニストは小菅優という人だった。1983年生まれで26歳らしい。
1993年よりヨーロッパ在住で、9歳からリサイタルを開いているそうだ。かなり早熟。
ブラームスのピアノ協奏曲第一番は、けっこう激しい曲だと思うけど
オーケストラに臆することなくダイナミックに弾いていた。

交響曲第一番はハンス・フォン・ビューローが「第十」と呼んだ曲だ。
つまりベートーヴェンの交響曲を引き継ぐほど素晴らしい曲という意味だと思う。
だが聴衆には「第九」に似ていると言われてブラームスは怒っていたらしい。
しかし、10人に聞いたら8人ぐらいは似ていると言うだろうと思う。
当時の作曲家にとってベートーヴェンの影響から逃れることは
大変難しいことだったと思うので私は同情している。

ブラームスは特に自己批判が激しかったみたいで
弦楽四重奏曲なんかは20曲ぐらい破棄したらしい。
交響曲も4曲しか書いていない。

しかし生で聴くのはいいな。
演奏を聴いている時には「時空がただそのためだけに存在している」ような感覚になる。
ずっと前に亡くなった作曲家の曲が
見知らぬ国で演奏され
皆が耳を澄ましている。
不思議な気分。

従業員の怪死に悩むiPhone製造工場

2010-05-24 05:55:06 | Apple
自殺は続くのか? 従業員の怪死に悩むiPhone製造工場のFoxconnに潜入調査
「ここの工場では、皆が最新のiPhoneを毎日毎日手に取って眺めては作り続けています。
それは、自分たちの1か月間の給料を丸々はたいても、たった1台でさえ買えない
夢の製品です。」
やはりこういうのは搾取と言うのではないだろうか?
「1日15時間労働で1週間7日の勤務日」というのはおかしいと思う。
中国には労働基準法とか労働基準監督署とかないのだろうか?
人は親を選べないし、上司を選べないし、生まれてくる国も選べない。
アメリカの富裕層に生まれれば良いが中国の貧困層に生まれると命まで奪われる。
一方で、日本の過労死は沈静化したのだろうか?
それとも情報が遮断されているだけだろうか?
組合推薦のおバカな参議員議員候補は相変わらず「ものづくり日本」なんて
時代錯誤のスローガンを掲げているけれど
こんな過酷な条件で働いている人々と競いあって勝てるわけない。
「21世紀」にバラ色の未来を描いていたものは
灰色の現実を目の当たりにして何を思うのだろう?
競争はなくならないから皆が幸福になる時代なんて永久に訪れない。
維持費が高いので私もiPhoneは持っていない。
彼女たちがiPhoneを使えるような世の中はずっと来ないのだろうか?