俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

1月30日(土)

2010-01-30 11:09:14 | Weblog
俳句
節分の枡も飾りのひとつなる
流れ寄りまた離れゆき春の鴨
梅の花昼月遠く出でありぬ
野の空に昼月ありて冬ぬくし


ははそはの芽吹けるなかに余花ありぬ
南国の日のじりじりと花いばら
柏餅朽ち葉の色を画きてみむ
金雀枝の匂いて憂愁もち合わす
わが胸へ平らに開き山法師
豆飯に涙の瑠璃のこぼるなり
松山の西の百花の牡丹寺
銀輪を止めある庭の花牡丹
花蜜柑闇を香らす火事の夜も
花蜜柑谷間の闇を匂いけり
大学に年年歳歳楠若葉
丘なせるキャベツ畑に鯉幟
青潮の向こう火の島あるらしき
青潮の崖に打ち寄すとき白し
菖蒲湯をきりりと立てて子を呼びぬ

晴れ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1月29日(金) | トップ | 1月31日(日) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事