改造ジジイOLD

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静かな山

2013-08-30 10:05:10 | トレッキング・登山

栃木百名山の一、日光の黒檜岳(1976m)に登ってきました。

駐車場のある赤沼から終点の千手ヶ原まで低公害バスで行き、千手ヶ浜に出て 中禅寺湖畔の遊歩道を行きます。

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乙次郎橋を渡り、千手堂跡を過ぎると、ほどなく黒檜岳へ道標(登山口)があります。バス停からここまで20分。ここから標高差700mの厳しい登りがはじまりました。

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道標に従い、斜面をつづら折に登ってゆくと・・・

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沢がありました。かなり斜度があります。

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シャクナゲの群生地を登ってゆくと稜線に出ました。ここを左に折れ、尾根の急登がはじまります。

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ここの厳しい登りで、先行する妻にちぎられました。いつものことです。

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1802m地点を過ぎると登りは緩くなります。小ピークを越えた鞍部で、はるか先を行っていたはずの妻が待っていました。聞けば、ルートがわからないと言う。たしかに踏み後が消えてしまっています。少し迷いましたが、左斜面の上部に赤テープを見つけました。

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テープに導かれ、最後、ひと登りで、社山への分岐地点。そこを過ぎ、ほどなく黒檜岳山頂に着きました。

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「栃木百名山ガイドブック」に載っているルート図によれば、この1976m地点が黒檜岳となっています。白いプレートのかかったこの地点を頂上と解釈していいのだと思います。しかし、国土地理院の地図では、奥の小ピークが黒檜岳となっています。気になるので、一応、そこまで足をのばしてから下山しました。

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下山してゆくと、木々の間から白根山が見えました。

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登りは余裕がなく気づきませんでしたが、斜面に花の小群落がありました。カニコウモリだと思います。

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順調に下ってきましたが、稜線手前、大岩のある所でルートミス。登山道は岩の下を巻いて続いているのですが、上からは死角になっていてわかりづらく、岩の左をそのまま降りていってしまいました。踏み後が怪しいので、GPS(ソニー NV-U37)でルートを確認し、ミスに気づきました。今回もGPSナビに助けられました。

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最後にして最大の難関が登山道を塞ぐ巨倒木。行きはまあまあすんなり乗り越えてきたのですが、帰りは斜面に転落しそうで怖く、両手で抱えて乗り越えました。

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中禅寺湖畔に到着。無事下山できました。

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千手堂跡です。

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男体山には雲がかかっていました。

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千手ヶ浜から見た黒檜山です。

コースタイム:登り: 登山口(9:35)ー稜線(10:03)ー山頂(11:22)  1時間47分

         下り: 山頂(11:36)ー稜線(12:50)ー登山口(13:17)  1時間41分

千手ヶ浜まで戻ってくる間、他に誰とも会いませんでした。人もいない。眺望も無い。お社や祠も無い。本当に静かな山でした。


ボーグ、オートフォーカスアダプター

2013-08-26 21:36:57 | ボーグ

ソニーα57が爆安で出ていて、衝動買いしてしまいました。何といっても、中古市場で入手しやすいミノルタαのレンズを使えるというのはありがたいですね。早速300円のジャンクレンズを入手し、ボーグのオートフォーカスアダプターに改造してみました。

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全玉抜きしたミノルタAF ZOOM 35-70mm F3.5-4.5にケンコーACクローズアップレンズPRO1D No.3 を取り付けたものです。ズームは、鏡筒の長さが最短となる位置(焦点距離50mmの位置)に固定しました。

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有効径が小さくならないよう後玉、中球、絞りなどはズームのカム固定部から取り外し・・・

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フロントのレンズ枠も削って広げました。

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ボーグのドロチューブの内径に納まるよう、本体を削ったりアルミ板を貼ったりし・・・・

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ネジで固定。でもこれだけではこころもとないので実際はこの上からビニールテープぐるぐる巻きして使います。

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前回の室内テストで相性のよかった77EDⅡに付けてみました。合成焦点距離は約350mm、明るさは約F4.5になります。

以下、ソニーα57、ボーグ77EDⅡ、ケンコーACクローズアップレンズPRO1D No.3によるサンプル画像です。

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ISO400   1/1600秒

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ISO200   1/1000秒

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ISO200  1/2000秒

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ISO100   1/3200秒

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ISO100   1/3200秒
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ISO200  1/800秒

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ISO200  1/3200秒

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ISO400   1/2500秒

以上はオートフォーカスでピントの来たサンプルです。ただ、実際はというと、ピントは合ったり、合わなかったり。飛び物では、ほぼ合わないといった感じでした。それじゃ、だめじゃん!300円のジャンクレンズに問題があるのかもしれませんね???まだまだ、楽しめそうです。

以下はパンフォーカスでのサンプル画像です。

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ISO400     1/3200秒

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拡大画像

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ISO400     1/4000秒

30

ISO400    1/4000秒

313

ISO400    1/4000秒

オートフォーカスについては残念な結果となりましたが、ボーグ77EDⅡとACクローズアップレンズPRO1D No.3との組み合わせは悪くなく、実戦でも使えると感じました。

撮影データ: 

カメラ: ソニーα57   

レンズ:ボーグ77EDⅡ+ケンコーACクローズアップレンズPRO1D No.3(約350mm  F4.5)

絞り優先オート   露出補正:適宜   手持ち   トリミング   画像補正


笹の山

2013-08-22 23:17:29 | トレッキング・登山

栃木百名山の一、釈迦ヶ岳(1795m)に登ってきました。登山口は日光市日塩もみじライン沿いにある鶏頂山西口登山口です。駐車場には、他に車は一台もありませんでした。
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8時43分、狛犬のある赤い鳥居をくぐりスタートです。

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のっけから登山道を覆い隠すクマザサ。ここを突っ込んでいきます。

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クマザサ帯を抜け、鶏頂山スキー場跡のゲレンデを進みます。

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ゲレンデの後は、静かな林の中を進みます。

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9時36分、弁天沼に着きました。

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鳥居をくぐる道は鶏頂山へ。今回は釈迦ヶ岳を直接目指すので、鳥居の左側の登山道を進みます。

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涸沢のような道を登ってゆくと・・・

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またも登山道を覆いつくす笹が出現。

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ほどなく稜線分岐に出ました。先は崖、右へ行くと鶏頂山。釈迦ヶ岳は左へ折れ、まずは御岳山を目指します。

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木の根を超えてゆくと

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またまた笹が・・・

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稜線分岐から2つ目のピークが御岳山です。

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御岳山を過ぎても、笹の道は続きます。登山道そのものはしっかりしていますが、足元が見えないので危険です。トレッキングポールで笹をかき分けて突進してゆきます。

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御岳山を下りきると、釈迦ヶ岳への最後の急登がはじまります。コース中最もきついところですが、ここで雨がぱらつき出しました。

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矢板市八方ヶ原、大間々台からのルートとの合流部に到着しました。ジジイ達は、鶏頂山とある日光市側からのルートから登ってきたのですが、帰路、この道標を見落としてしまい、しっかりとした登山道に導かれ、大間々台方面へ下ってしまいました。ポータブルナビ(SONY NV-U37)のおかげで、すぐルートミスに気づき、ことなきを得たのですが、もしナビがなかったらと思うと、ぞっとします。

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1スタートから1時間58分後の10時41分、釈迦ヶ岳到着。

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釈迦ヶ岳、鶏頂山、前黒山、明神岳、中岳、西平山などの山々を合わせ、高原山と呼ばれています。釈迦ヶ岳は、その最高峰であり、一等三角点のある山です。

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しかし、これらの山々は全く見えず、360度すべて雲でした。

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お社があり、高原山神社とありました。奥にはお釈迦様がおわします。

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軽く腹ごしらえをして、10時49分下山開始です。

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途中、道迷いがありましたが、鶏頂山との分岐地点まで戻ってきました。雲がきれ、往路では見ることのできなかった。鶏頂山を見ることができました。

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12時7分、弁天沼到着。ここで雨が本降りになってきました。

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最後に雨に濡れた笹藪を突破しなくてはなりません。もう、全身びしょ濡れです。

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下山開始から1時間59分後の12時48分、やっと駐車場に戻ってきました。

ゲレンデあり林あり沼ありと変化にとんだルートですが、笹の印象ばかりが残りました。


レデューサーテスト

2013-08-19 21:50:44 | ボーグ

アクロマートレンズ駆動式AFボーグを組むにあたり、マスターレンズ(対物レンズ)との相性テストを行ってみました。

テストに使用したカメラはCマウント化&CCD駆動式AF化改造したCASIO EX-Z2300です。

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アクロマートレンズの取り付け位置はフランジ面(ニコンマウント)から約77.5mmの位置。ただし、CCDを駆動させフォーカシングを行うため、撮像面からの距離はテストごとにばらつきがあります。

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上の画像のような印刷物を4.5m離れた位置から撮影してみました。

中央の黒い線の幅は約0.54mm、印刷物の粒子の直径は約0.085mmです。

以下は対物レンズがボーグ71FLの場合です。上から、①対物レンズのみ ②ボーグ純正レデューサー〔7870〕使用 ③ケンコーACクローズアップレンズNo.2使用 ④ケンコーACクローズアップレンズPRO1D No.3使用 ⑤シグマ アクロマチック マクロレンズ使用 ⑥ボーグ45EDⅡをレデューサーとして使用

71fl

①対物のみ

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②純正レデューサー

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③ケンコーNo.2

71fl_no3_6cm

④ケンコーNo.3(PRO1D)

71fl_2

⑤シグママクロ

71fl_45ed

⑥45EDⅡ

以下は対物レンズが77EDⅡの場合です。

77ed_tri

①対物のみ

77ed_tri_2

②純正レデューサー

77ed_no2_tori

③ケンコーNo.2

77ed_no3_6cm_tri

④ケンコーNo.3(PRO1D)

77ed_tri_3

⑤シグマ

77ed_45ed_tri

⑥45EDⅡ

中心解像度に限ったことですが、最も相性がいいと感じたのが、77EDⅡとケンコーACクローズアップレンズPRO1D No.3の組み合わせでした。アポクロマートの45EDをレデューサー代わりに使えば、凄いことがおこるのではと期待していたのですが、結果は、正反対の意味で凄いことが起こってしまいました。


修行の山

2013-08-12 11:12:25 | トレッキング・登山

日本百名山の一である男体山(栃木県 標高2486m)に登ってきました。登山口は中禅寺湖畔にある二荒山神社の境内にあります。

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7時12分、標高差1200mの辛く厳しい登山のスタートです。

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三合目までは樹林帯の中を登ります。単調できつい登りです。

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三合目と四合目の間は舗装された林道を進みます。この登山で唯一楽のできる区間です。

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四合目の鳥居から再び山道に入り、スタートから約1時間で避難小屋のある五合目に着きました。この先岩場となってゆきます。

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五合目の途中から岩岩岩の連続、慎重に登って行き、スタートから2時間後の9時12分、瀧尾神社のある八合目に着きました。

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八合目を過ぎ、岩場を登りきると、道は、緩やかになります。しかし、ここでジジイの足が止まりました。先行する妻の姿がまたたくまに視界から消えました。

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九合目を過ぎ、森林限界を抜けると、岩と砂礫の広がる景色に一変します。数メートル登っては呼吸を整え、また、数メートル登っては呼吸を整える。ジジイにとって男体山は修行の山なのです。

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眼下に中禅寺湖が見えます。

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妻に遅れること10分、スタートから2時間46分後の9時58分、ついに登りきりました。

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キベリタテハが祝福してくれました。

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太郎山、大真名子山です。

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二荒山奥宮、太郎山神社にお参りし、ひとしきり観光してから、10時38分、鐘を鳴らして下山開始です。

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登り苦しかった九合目付近にあった花。

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この登山を通して最も危険なのが、八合目から六合目にかけての岩場の下りです。この区間は登りのときより時間をかけ慎重に降りました。

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二荒山神社到着は下山開始から2時間23分後の13時01分でした。