改造ジジイOLD

ご訪問くださりありがとうございます。主に改造ネタがらみの記事や山日記を投稿しています。

マウント化改造コンデジでカワセミ撮り

2010-11-29 15:41:01 | 改造カメラ

 ホウジャクを撮りに行った公園でカワセミちゃんを見ました。常連のカメラマンの方にうかがったところ、かなりの高確率で出会えるとのお話。後日、三脚と気合を携えて撮影に出かけました。

 デジタル一眼レフを持っていないジジイの武器はキャノンFDマウントに改造したコンデジ、Casio Z850です。2年程前に、高画質な超望遠、超マクロを目指して改造したカメラで、後にCSマウントコンデジへと進化を遂げるきっかけなったカメラです。

Dscf9356

 起動不良を回避しつつ、もとあったズームレンズを除去する方法については、CSマウントコンデジの場合と同様です。スミア防止用のメカシャッターには開口径約7mmという、大きいものを使用していますが、Z850の1/1.8インチCCDサイズを十分カバーできるサイズではありません。ケラレを防止するためには、メカシャッターをレンズ寄りに設置する必要があります。

 その他、内臓フラッシュを除去し、かわりに、フラッシュ発光部接続用の端子を引き出しました(マクロ撮影用)。余談ですが、フラッシュ発光部をツイン化すると壊れます。ジジイは3台壊しています。

 さらに、シャッタースイッチの基板取り付け部から電線を引き出し、電子レリーズ化の改造を加えています。300ミリのレンズ装着で1500ミリ相当の画角を得るわけですので、ブレ防止という点から、最も有効な改造です。

Cimg5643

引き出すのは、アース線、AE&AFロック用、シャッター用の三本

300ミリが1500ミリ相当と言いましても、所詮、5倍に引き伸ばした画像に過ぎません。レンズには高い解像度が要求されます。シグマ、アポテレマクロ 300mm F4は、ジジイ所有のジャンクレンズ群の中で、最も解像力のあるレンズです。そして、最も高価(=一万円)なレンズでもあります(笑)。ニコンFマウントなので、マウント変換アダプタを使い、キャノンFDマウントに装着しました。望遠域では、解像度があがらないため、115200画素液晶によるピント合わせは困難を極めます。そういう点からも、動かないでじっとしていてくれるカワセミちゃんは最高の被写体といえるでしょう。

Cimg7963

本来、フード組み込みのレンズですが、ジジイのはジャンク品で、割れてしまったのか、最初からフードがありませんでした。それで、画用紙で作ったスッポン型フードを付けています。絞りとしての作用があるため、画面は暗くなりますが、コンデジフォーマットで使用するためケラレの影響はありません。内面反射の防止、ボケがきれいに出る、鳥にきらわれない、以上三点の効果を期待したものですが、実際、効果があるかどうかはわかりません。気分的なものです。

Z850は素でもたいへん写りのいいコンデジですが、作例は、コントラスト、シャープネスを適度に補正しています。

Cimg7199_hosei 

Cimg7160_hosei_2

以上2点、kenko 1.5倍テレコン使用、ノートリミング、2250ミリ相当、ISO50

Cimg7155_torihosei  

1.5倍テレコン&トリミング ISO50

Cimg7247_hosei

テレコン無し、ノートリミング1500ミリ相当、ISO50

Cimg7260_torihosei

テレコン無し、トリミング ISO50

Cimg7324_hoseitori

テレコン無し、トリミング ISO400

 ジジイ以外のカメラマンの方々はホバリングや飛び込みを中心に撮影していました。ジジイも狙ってみましたが、フレーミングもピントも追いつかず、全然ダメでした。それでも、ジジイにできるせいいっぱいの写真は撮れたので満足です。最高の被写体であるカワセミちゃんは当分いてくれそうです。他に試したい、カメラ(CSマウントコンデジ)やレンズがあるので、足しげく通うことになるでしょう。

 ちなみにこのカメラ望遠より、マクロに適したカメラです。マクロならピントを合わせ易いですし、引き出したフラッシュの助けを借りることで、等倍相当以上の手持ち撮影も容易です。Dscf9361

CANON MACRO FD 50mm F3.5  装着例 

Cimg7775

撮影倍率0.5倍レンズ+36mm中間リング

Cimg7522

上の機材による撮影、倍率は5倍以上

以下作例です。以前撮った写真で正確な撮影データはわからないのですが、絞り値F5.6 シャッター速度1/1000秒だと思います。2枚とも、発光部引き出しのフラッシュを使用し、手持ちで撮影しました。

Cimg8157_hosei

ハエトリグモ

Cimg8661_hosei

シジミ蝶の仲間

 

 

 

 

 


コンデジ用マクロツインフラッシュ検証

2010-11-17 21:02:28 | ホウジャク他蛾の仲間

シャッター速度、1/1000秒で、閃光時間1/10000秒のフラッシュをシンクロ。こんな芸当はCCDコンデジならではのことでしょう。この特性を生かせば、昆虫の飛翔を写しとめることができます。

昆虫飛翔用撮影用にはリコーCaplio GX200がベストなのでしょうが、何ぶんにも高価ですので、ジジイは、Caplio  R1Vを愛用しています。このカメラ、シャッター半押しからのレリーズタイムラグは0.003秒(GX200より速い)、しかも内臓フラッシュはプリ発光しないタイプです。押せば光るという点では、いまだに、世界最速のデジカメじゃないのかなと思っています。ただ、露出はオートのみなので、1/2000秒のシャッター速度を得たい場合はレンズを太陽の方向に向け、シャッター半押しでAEロックします。

写真はツワブキにやってきたホシホウジャクです。激しく動く翅の動きも止めることが可能です。

Rimg0047_torihosei

Rimg0093_torihosei

Rimg0053_torihosei

Rimg0164_torihosei

Rimg0077_torihosei

Rimg0114_torihosei

Rimg0221_torihosei

Rimg0152_torihosei

Rimg0194_torihosei

Rimg0225_torihosei

Rimg0292_torihosei


コンデジ用小型マクロストロボ

2010-11-17 03:10:28 | 改造カメラ

コンデジで使用する小型のマクロストロボを作ってみました。

フィルム時代のストロボやトイカメラ(ジャンク品)に内臓された基板に改造を加えてあります。

発光部を引き出して、コンデンサを小容量のものに交換し、スレーブ発光(ワイヤレス発光)させるというのが基本的な改造です。

古いストロボの場合、シンクロ端子間に200V以上の高圧がかかっています。スレーブ発光用のセンサを直接接続できないので、スレーブ発光回路は次の様にしました。部品はサイリスタ、フォトダイオード?(=受光センサ)、ボタン電池の三点から成る超シンプルな回路です。保護抵抗を入れる必要があるような気もするのですが、とりあえず、故障せず、作動しているので、そのまま使っています。フォトダイオード?は、AFカメラや、オートストロボに使われていた何がしかのセンサです。本当にフォトダイオードかどうかわからないので、?をつけました。

Cimg7305

Cimg7166

右側のストロボには、コンデンサを三個搭載してあります。容量を切り替えることで、三段階に光の量を調節できます。左側は、ベースに小型のオートストロボを使用し、受光素子(たぶんフォトダイード)をVR(=可変抵抗)に置き換えることで、手動で光量調節できるようにしたものです。取り外した受光素子(たぶんフォトダイオード)がスレーブ発光用のセンサとして再利用できるという一石二鳥の改造です。ただ、単四電池一個分、用意したケースに収まりませんでした。

Cimg7182

内部はこんな感じです。

Cimg7168_2

ツイン&リング風の発光部 

Dscf9155

撮影カメラのフラッシュに同調してスレーブ発光する様子。

この発光部、一見リングですが、内部は三本の直管をパラレル接続したトリプレットです。

Dscf9109_2

リコーcaplio R1Vに装着したツインフラッシュ。

発光の瞬間を撮るため、センサは露出してありますが、実際の使用に際しては、コンデジの内臓フラッシュに黒のビニールテープで貼り付けます。(「コンデジ用マクロツインフラッシュ検証」に続きます)

今回紹介したストロボは内臓フラッシュがプリ発光しないタイプのコンデジ用です。プリ発光式コンデジ用のストロボについては、また、後ほど述べたいと思います。