紫外線撮影において花だけに色が乗る現象に関してのサンプル画像です。
下画像:それぞれ左側が可視光撮影、右側が紫外線撮影です。トリミング&リサイズ以外の画像補正は加えていません。
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これまでに紫色の乗るパターンと黄色の乗るパターンを確認しています。
可視光をほとんど透さないフィルターを使っていますが、レンズの紫外線透過率が低いと、相対的に可視光リークが増えます。さらに、特定の波長の可視光線が特に強く花から放出されていると仮定すれば、色が乗るかもしれません?苦しすぎますね?
紫外線撮影データ
カメラ:カシオEX-H30(Dマウント化改造、全光線透過改造) レンズ:日本光学 Cine-NIKKOR 38mm F1.8(8ミリカメラ用レンズ)
フィルター:IDAS UV372-80
ISO:80 絞り:F2.8 SS:2秒~3秒 ホワイトバランス:電球 三脚使用
トリミング & リサイズ 画像補正なし
紫外線撮影サンプル画像です。
紫外線撮影にもかかわらず、何故か花にだけ色が乗ります。
花に紫外線を照射すると蛍光を発します。これは可視光ですが、より短い波長の紫外線が照射される太陽光の下では、近紫外線の放出という現象が起きていてもおかしくはありません。ただ、これはあくまでも紫外線ですので、花に色が乗る現象を説明できるものではありません。謎は謎のままです。
画像:比較画像は左側が可視光撮影、右側が紫外線撮影です。 紫外線撮影に関しては、撮影後はトリミング&リサイズのみで、画像補正は行っていません。
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紫外線撮影データ
カメラ:カシオEX-H30(Dマウント化改造、全光線透過改造) レンズ:日本光学 Cine-NIKKOR 38mm F1.8(8ミリカメラ用レンズ)
フィルター:IDAS UV372-80
ISO:80 絞り:F2.8 SS:1秒 ホワイトバランス:電球 三脚使用
トリミング & リサイズ 画像補正なし
撮影機材
紫外線撮影をする際、比較のため可視光撮影もするのですが、その都度フィルターを交換するのは面倒。ということでフィルターホイールの導入を検討してみました。市販品でもよかったのですが、改造コンデジベースの小型システムに装着すると、相対的にフィルターホイールが大きすぎてしまうことから自作することにしました。
写真撮影用に用意されている一般的なPLフィルターは基部(=レンズ取り付け部)に対してフロントのリングが回転しますので、PLフィルターからガラスを取り去ったフィルター枠を利用することにしました。1.25インチフィルターを3個取り付けることができるサイズということで、72mmのPLフィルターを使いました。
PLフィルター枠のフロント及びリアのリングに、穴を開けた塩ビ板をそれぞれ接着剤で固定しました。光線漏れを防ぐため、2枚の塩ビ板の間にはフェルトを挟み、前後の塩ビ板の間に隙間がないように固定しました。フロントの塩ビ板に1.25インチのフィルター枠3個、リアの塩ビ板に撮影レンズに接続するためのリング(1.25インチフィルターサイズ、真鍮板を加工)を取り付けました。これで完成です。
画像: 上:フロント側 下:リア側
下:機材にに装着した様子
完成したフィルターホイールの重さは、1.25インチフィルターを2枚装着した状態で約75g。このくらいなら、フロントヘビーにならないです。紫外線撮影用の紫外線透過・可視光遮断フィルターと可視光撮影用のIRカットフィルターの切り替えが簡単に出来るようになりました。
下:サンプル画像
左:可視光撮影 右:紫外線撮影 サムネイルをクリックすると拡大します。