コンデジを改造して、イメージセンサ(CCD)を前後に駆動させる方式のオートフォーカスカメラを作ってみました。
ベースカメラはCASIO EX-H30です。
まずは、三段式ズームの、先端二段目まで取り去りました。起動不良を回避するため、ズームリングの最外周(基部)とレンズユニット最深部にあるAFメカは残してあります。このへんは、これまで通りの改造です。
次に、レンズユニットからイメージセンサ(CCD)取り外し、カメラのフロント側で、スペーサー(接着剤のキャップ利用)を介して、AFメカに接続しました。CCDユニットの配線接続部(コネクタ)がカメラのフロント部にあり、配線にゆとりのある機種ならではの改造です。
画像赤い部分がスペーサです。AFメカ(奥の部分)、CCDユニットとエポキシで接着しています。AFメカの動きに合わせてCCDが前後に動きます。
ただ、この状態でカメラのフロントカバーを取り付けたのでは、CCDユニットのフレキシブル配線がズームリング(残しておいた最外周のリング)とカバーに挟まれ、CCDの動きが阻害されます。これを回避するには、ズームリングがフロントから突き出ないよう途中からカットしてしまうか、CCDユニットのフレキシブル配線を通す隙間をフロントカバーにあけるかのどちらかですが、おもいきって前者の方針を採用してみました。最外周のリングをカットしたことで起動不良となってしまったケースも過去にあたのですが、幸運にも、この機種は、そうならず、無事起動しました。
マウントは前回改造のCASIO EX-Z2300同様、ボーグ専用M57としました。
これで完成です
BORG 71FLを取り付けるとこんな感じです
AFメカ自体軟弱で、そこに慣性質量を持った物質(スペーサー&CCD)を乗せていますので、フォーカスロックの際の微振動がおさまるのに、少し時間がかかります。シャッターいっき押しではブレを生ずるケースがあります。
ただ、レンズ駆動式に比べAFのレンジが広いため、この点、使い勝手はいいです。