改造ジジイOLD

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紫外線撮影

2018-09-03 01:33:49 | 紫外線撮影

IDASの紫外線透過フィルターUV372-80を購入しましたので、これまでのHOYA U-340 + Kenko DR655(2枚重ね)と比較してみました。

使用機材:カメラはDマウント化(=CSマウント化&Dマウント変換アダプタ)&ノーフィルター改造のカシオEX-H30(撮像素子:CCD)、レンズはNippon Kogaku(ニコン)Cine-NIKKOR 38mm F1.8(8ミリカメラ用レンズ)です。レンズの焦点距離はフルサイズ190mm相当です。紫外線透過率は前回使用のCIne-NIKKOR 13mm F1.8と同じくらいだと思います。

下画像左:HOYA U-340 + Kenko DR655(2枚重ね)装着  右:IDAS UV372-80装着

以下比較サンプルです。

左から、「可視光撮影」、「HOYA U-340 + Kenko DR655(2枚重ね)使用」、「IDAS UV372-80使用」による画像です。ホワイトバランスはオートで撮影しました。

上画像:            中: u-340セット画像:絞りF2.8  シャッター速度6秒   右: uv372-80セット画像:絞りF2.8  シャッター速度4秒

下画像:            中: U-340セット画像:絞りF2.8  シャッター速度4秒   右: uv372-80セット画像:絞りF2.8  シャッター速度2秒

下画像:上の画像をグレースケール化したもの 

紫外線写真の色について:可視光、赤外線を遮断して、近紫外線のみで撮影していますので、「出来上がりの画像に色は乗らないはず」と思うのですが、U-340+DR655使用の画像(真ん中)は赤っぽく、UV372-80使用の画像(右端)は黄色っぽくなりました。原因は、「①フィルターが紫外線以外の波長を吸収しきれていない。レンズの紫外線透過率が悪いため、相対的に紫外線以外の波長を拾ってしまう」、「②ホワイトバランスなどデジカメの設定、画像処理エンジンの作用」などが考えられます。U-340セットでは、U-340だけでは一部の赤外線を吸収しきれないため、IRカットフィルターのDR655で補いましたが、不十分なのかもしれません。UV372-80は近紫外線以外は通さないので、1枚でも赤外線の影響はあまり受けていないようです。紫外線透過率も高いので、U-340+DR655使用のときより露出1段ほど明るいですし、コントラストも少し高いです。

ホワイトバランスについて:紫外線撮影にいてホワイトバランスをどう設定すべきなのか悩みましたが、カメラも改造してますし、不可視光線による撮影でホワイトバランスを語ること自体ナンセンスなのでしょう。これこれが正解というのはないのだと思いますが、ホワイトバランスを「オート」から「電球」に変えてみたところ、よりグレースケールに近い画像に仕上がりました。

下画像: 左から「可視光撮影」、「紫外線撮影(ホワイトバランス:オート)」、「紫外線撮影(ホワイトバランス:電球)」による画像です。

上段がフィルターにU-340+DR655を使用したときの画像、下段がフィルターにUV372-80を使用したときの画像です。

下段、右側の画像はフィルターにUV372-80を使用し、ホワイトバランスを「電球」に設定したときの画像です。最もグレースケールに近い画像ですが、花びらだけ、黄色が乗っています。何故こうなるのか理由はわかりません。ただ、色は、あったほうがいいと思っています。