かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2009.5.15 保守系無所属の行方

2009-05-15 15:36:34 | インポート
私の政治理念は、リベラル、市民、自治、分権が理念のキーワードです。民主党の衆議院議員の秘書を10年以上務めてきたわけですから、理念においても、活動実態も自民党とは異なります。

しかし、私の後援会の大半の役員や支持者のみなさんは、保守系で自民党を支持してきた方々です。

私は「対話と現場主義、すばやく実行」「地元の要望に与党も野党もなく実現する」要するに、まず第1に地元、地域のために役に立つ県議会議員であることを最優先で取り組んできたわけです。

こうした取り組みを行い、地域を支えている様々なみなさんから信用と支持を得ることで、私は自らの政治基盤を確立していくわけです。

        

加藤紘一自民党元幹事長は新著「劇場政治の誤算」(角川書店2009年4月発行)の中で、地域を支える住民を「保守系無所属」の人々と呼んでいます。

加藤氏は自民党が急速に支持を失ってきているのは、従来の保守系無所属の人々が自民党から離れてきていると分析しています。

その理由として自民党は、第1に反共政策=日本を共産主義の国にしない、第2経済成長政策=欧米に追い付け追い越せを目標としてきましたが、1990年代に米ソ冷戦が終結し、経済的繁栄も実現し、2つの目標を達成し存在意義を失ってしまったとしています。

それでも自民党が政権与党があったのは、日本をまとめていくという「強い責任感」と「統治能力」があったからだと。

そしてこの「責任感」と「まとめている力」こそが日本型保守の身上であり、自民党の厚い支持層を引きつけてきた魅力だったと論じています。

役割を終えつつある自民党を追撃したのが弱肉強食、優勝劣敗の市場経済万能主義、新自由主義のグローバル資本主義の大風であり、それを推進した小泉・竹中改革、その結果としての格差社会です。

そして自民党を支えてきた基盤である地域コミュニティーは壊れ始め、今まで自民党を支えてきてくれた支持者を置き去りにしてしまったというのです。

加藤氏はその置き去りにしてしまった人々のことを「保守系無所属」と位置づけました。「保守系無所属」は、イコール自民党では必ずしもないと論じています。

2007年の参議院選挙では、この「保守系無所属」を惹きつけ1人区を中心に民主党が圧勝したわけです。

次期衆議院選挙もこの「保守系無所属」の人々の行方に自民、民主どちらの政党が勝利するかのキーポイントがあります。

両党はこの「保守系無所属」票争奪をめぐり、激しい政策競争の闘いを繰り広げています。

普通の人々は「今も昔もそれほど変わらず、自分の所属する地域に自分の居場所があり、そこに根を張って、家族をつくり、自分の人生をより良くまっとうする」ことを願っています。

そのための「生きる場」としての「地域の再生」が都市であれ、地方であれ、政治の最重要課題です。

「保守系無所属」とは地域で生きるという現実だと私は考えます。理念としての保守主義を声高に語ったり、俺、私は自民党だと語ることはまったく意味がありません。

地域を支え、まっとうに生きる人々の思いを共有し、日々具体的課題を解決してこそ「保守系無所属」のみなさんの支持を得ることができます。

群馬における「保守系無所属」の行方に注目です。

         

昨日は午前中は吉井町グランドゴルフ大会で参加者のみなさんにあいさつ。県議会で北関東ユニオン県庁交渉。午後は労組あいさつまわり。


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