かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

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2019.1.8 古本屋の吉本隆明

2019-01-08 22:11:39 | 日記
古本屋で見つけた吉本隆明の古本屋棚です。吉本隆明と言えば闘う詩人。吉本隆明と言えば吉本ばななの親父です。60年安保闘争で自立の思想を問いた吉本隆明は国家を如何にして超えていくのかをテーマの1つとしていたようだが、私の学生時代の1980年代には単なる近代主義者として資本主義の肯定、近代主義の産物である原子力発電の肯定などなど、コムデギャルソンの服を着て喜んでいる爺様という醜悪なイメージしか残っていませんでした。

古本屋棚の吉本隆明の古本の数々が虚しく感じられた。難しい言葉を駆使しながら近代主義者と自立という名の自己肯定の連続に、全く吉本隆明の言葉に魅力を感じることができなくなった私でした。

吉本隆明が果たした役割は、いったいどんなことなのか、いったい彼は何を残し何を継承させたのか。自立と近代主義が相反しながら独善という思想の怠惰が続いた1980年代の吉本隆明。東京神保町古本屋棚に沈んでいく吉本隆明の黄昏。

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