政治学者であった故丸山真男氏の名著である、日本の思想(岩波新書 1961年発刊)を久々に読む。
その中の「である」ことと「する」ことについての論考で、丸山氏が述べている金言。
民主主義というものは、人民が本来制度の自己目的化-物神化-を不断に警戒し、制度の現実の働き方を絶えず監視し批判する姿勢によって、はじめて生きたものとなり得るのです。
それは民主主義という名の制度自体についてなによりあてはまる。つまり自由と同じように民主主義も、不断の民主化によって辛うじて民主主義でありうるような、そうした性格を本質的にもっています。
民主主義的思考とは、定義や結論よりもプロセスを重視することだといわれることの、もっとも内奥の意味がそこにあるわけです。
を20回読み返しました。民主主義は厳しい。民主主義は「する」ことである。
昨日は東京へ。家族と食事会です。