2018.10.21 アスベスト問題

アスベスト問題は深くて広い底なしの課題です。アスベスト使用が完全に規制されたのが2006年、断熱性能持つアスベスト石綿は戦後から重宝されてきました。しかし髪の毛の5000分の1と言われているアスベストが人間の肺に刺さり発ガンするのは30年後です。全国各地でアスベスト訴訟が起こり国は裁判で連敗しています。

そこで国は責任回避のため姑息な法改正を行いアスベストで事が起こった場合はアスベストを使った者に責任があるとしました。国が推奨してきたアスベストなのに。しかしどうであれアスベストの危険性は除去されていません。全国各地で3000万棟の建物に使用されているというアスベストは底なしの政治課題です。

県をはじめ自治体はおざなりの調査とアスベスト除去で、事足りていると言っているが対策し始めたら底なしのアスベスト問題という現実に目を背けているだけです。見たくない現実を今、見る時です。アスベスト問題をパンドラの箱などと考えず県民の命を守るという原点から、この底なし課題に向き合う必要があります。国、自治体が一体となり立ち向かう時です。まず公共建物からアスベスト封じ込めと除去を。