かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2017.8.25 八ツ場ダムの迷走と民進党代表選挙

2017-08-25 22:16:03 | 日記
民進党代表選挙は枝野幸男さんと前原誠司さんの一騎打ち。私は既に明らかにしているように枝野幸男さんを支持しています。枝野幸男さんを支持する理由はたくさんありますが、前原誠司さんを応援できない最大の理由は八ツ場ダム問題です。群馬県議会議員として現在も八ツ場ダムをめぐって県議会で苦闘をしています。

前原誠司さんは民主党政権下で国土交通大臣に就任して八ツ場ダム中止を打ち出しました。民主党はマニフェストに八ツ場ダム建設中止を掲げていた。しかし、八ツ場ダム問題は迷走の末、民主党政権は八ツ場ダム建設再開を打ち出しました。その時の民主党の政調会長が前原さんでした。八ツ場ダム建設再開の責任は前原さん一人にあるわけではないが前原さんの責任は民主党の中で最も重いのは事実。

私達は群馬県議会で現在でも八ツ場ダム建設反対を貫いている。非常に県議会で苦しい立場にあるが反対し続けている。八ツ場ダム建設再開を決めた当時の民主党や前原さんは我々民進党群馬県議会議員団にこれまで謝罪も説明もない。民主党政権の凋落の大きな理由の1つに八ツ場ダム建設再開が間違いなくあり民進党となった今も、この問題の失敗は国民の意識下にある。

私は、この5月に八ツ場ダム建設に反対する市民グループと共に八ツ場ダム建設を何故止められなかったのかを検証する会合の開催をすることとし、この検証作業に欠かせない存在は前原さんであると考えて会合への出席を要請した。もちろん、この会合で前原さんを糾弾するのではなく民進党が再び政権に復帰したときに八ツ場ダムのような大型公共工事を如何にして止めるかの道筋を、止められなかった政治過程を検証して次に生かそうという趣旨の会合。

結果、前原さんは日程多忙のために出席できないという返事でした。唯、私の受け止めは秘書さんと話しをしていて、八ツ場ダムの問題は前原さんは、もう触れられたくないという印象を受けた。私達は、こうすれば八ツ場ダム建設は止められるという具体案があった。しかし、その案が現実の政治過程で通用するのか、ブラックボックス化した国土交通省の検討委員会で、そして役所の中でどのような政治過程をたどったのか、やはり前原さんの認識と知りうる情報を提示していただき検証作業が不可欠である。

八ツ場ダム建設再開は民主党政権に期待を寄せた国民を失望させた大きな問題であった。だからこそ責任ある前原さんには血を流してでも八ツ場ダムの失敗から逃げない姿勢を見せてほしかった。

私は自らの失敗から逃げずに真正面から自省する姿勢がない前原さんを民進党の代表にするわけにいかない。八ツ場ダム問題は今も民進党に課せられた大問題なのだ。