かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

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2013.3.5 ダメな政治家のパターン

2013-03-05 01:48:43 | インポート
みんなの党の衆議院議員である山内康一さんが、自らのブログで「ダメな政治家のパターン」を書いています。大変興味深く読ませてもらいました。

県議会議員にあてはめて考えると、別のパターンが考えられます。

自戒を込めて私も「ダメな県議会議員のパターン」を書いてみようと思います。

山内さんの書いたものは以下のものです。

ダメな政治家のパターン

1.霞が関依存症:霞が関の情報だけに依存

・特に自民党に多い。民主党政権時代は民主党議員も感染。
・やたらと役所の説明(=通称「レク」)を聴きたがる。
・逆に役所以外の情報源にあたらない(裏取りをしない)。
・役所の情報操作に易々と乗っかり、族議員化してしまう。
・客観的に見れば「族議員」以外の何物でもないのに、本人は「自分は政策通だ!」と思い込んでいる。
・役所にしょっちゅう「お願い」「陳情」を聞いてもらい、本人は「オレは役所に顔がきく」と思い込んでいるが、実態としては役所の餌付けの対象になっているだけ。


【処方箋】
(1)もっと学者やNPO、ジャーナリスト等とつきあって、霞が関以外の情報源にあたりましょう。
(2)社会学や歴史学などを学び、批判的精神を身に着けて、政策の国際比較や時系列比較(歴史的考察)をした上で、役所の言うことを鵜呑みにしないようにしましょう。


2.会議・パーティー依存症:与党議員ほどかかりやすい

・党本部の部会、議員連盟の総会、業界団体のレセプション、各国大使館のパーティー、他の議員の政治資金パーティー、派閥の会合等に出て、仕事をした気分にひたる。
・一晩に2つも3つもパーティーや会合に出ることが、国会議員の仕事だと思い込んでいる。
・忙しいのが好きだが、目的や成果が明確でないイベントに時間のほとんどを割いていて、具体的な成果はない。
・華やかな仕事が好きで、にぎやかな場所にいると落ち着く。寂しがり屋でひとりで晩ごはんが食べられない。


【処方箋】
(1)毎晩のようにいろんな会合に出て何かと忙しくしていると、仕事をした気になりますが、実際は何もしていません。そのことを自覚しましょう。
(2)いろんな団体から案内が来ると偉くなったと錯覚します。業界団体が意味もなくアプローチすることはありません。既得権に取り込まれます。新人議員ほど要注意です。
(3)ひとり静かに本を読み、深く考える時間を持ちましょう。


3.知りたがり症候群:権力志向の人に多い

・やたらと内部情報が好き。内部情報を耳打ちされるだけで、いい気分になり、役所に取り込まれてしまう。
・役所から来る「〇月△日16時まで公開厳禁」みたいな文書が、大好きで、インサイダーになった気分で舞い上がる。
・逆に役所から事前に知らされてないと「オレは聴いてない」という理由だけで、強硬な反対派になってしまうことも。事前に知らされないとヘソを曲げるため、役所も気を使う。


【処方箋】
(1)内部情報を事前に知っているか否かよりも大事なのは、その政策が公共の利益になるか否かです。
(2)情報の早さで勝負するより、情報の分析や解釈の質、あるいは情勢判断の的確さで勝負しましょう。


4.優等生コンプレックス:劣等感がある人に多い

・東大出の財務省キャリア官僚などの頭の良い人が大好き。そういう人からレクを受けると、すぐ信用してしまう。
・より高位の役人から説明を受けると満足する。逆に若手の役人から説明を受けると「オレをバカにするのか」といった意味不明のフレーズでキレることがある。
・例えば、本省の課長補佐が法案説明に来ると機嫌が悪くなり、本省の審議官クラスが説明に来るとニコニコになる。相手の役職の高低で、自分の評価が決まると思っている。
・こういう人は、世襲議員も好きです。要するにブランド志向。総理の息子や娘は、嫉妬をかわず、チヤホヤされます。
・ちなみに劣等感がある人とは、劣っている人ではありません。むしろ何の欠点もないように見える人が、意外と劣等感を持ち、それが政治行動のパターンに現れます。


【処方箋】
(1)奇妙なプライドは捨てましょう。
(2)相手を学歴や役職、出自で判断しないようにしましょう。


5.勉強はできるのに残念!症候群:エリートに多い。

・超高学歴で華々しいキャリアなのに、成果を出せない。
・高校三年生の時の成績、あるいは、公務員試験の成績で、一生が決まると思い込んでいる。私大出は相手にしない。
・東大出は当たり前だと思っていて、中高の学歴にこだわる。どの政治家がどこの高校出身かといったことも知っている。
・頭が良いので、杞憂も含め、いろんなリスクを想定できる。いろんなことを先回りして心配し、減点になることはしない。蛮勇を奮って変革する勇気はなく、リスクはとらず、前例踏襲。
・変なリスクをとらなくても、出世できると思っている人ほど、前例踏襲になり、理屈で逃げ切ろうとする。
・もともと頭が良いので、役所のエリート官僚に説明されると、すぐに納得してしまう。合理的な説明に弱い。
・泥臭い仕事はやったことがなく、庶民の気持ちは知らない。


【処方箋】
(1)東日本大震災の被災地や老人ホームでボランティアしたり、スーダンやアフガニスタンでしばらく勤務してみましょう。
(2)高校卒業時や大学卒業時の成績より、その後の人生経験が、もっと重要だという当たり前のことを認識しましょう。
(3)世の中には理屈だけでは割り切れないこともあります。人情の機微とか、市民感覚とか、大事にしましょう。


昨日は県議会、あいさつまわり、ヒアリング、民主党群馬へ。