かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

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2012.10.26 残念な発言

2012-10-26 00:17:11 | インポート
10月25日の朝日新聞群馬版に「福島第一原発知事らが視察」という記事が掲載されていた。

【 大沢正明知事は24日、東京電力福島第一原子力発電所を視察し、記者団に感想を話した。「群馬県では農産物の風評被害があったが、原子力の電力は、ものづくり産業が大きい群馬には必要だ」とした一方、「日本の将来に関わる大きな問題なので、電力のあり方をしっかり検証していくべきだ」などと語った。
 知事は23日の関東地方知事会議に出席するため、福島県を訪問。24日は石原慎太郎・東京都知事、橋本昌・茨城県知事と急きょ原発を視察した。】


記事の中で大沢知事は、「原子力の電力は、ものづくり産業が大きい群馬には必要だ」と記者団に話したという。

前後の文脈がどんな様子だったのか、しっかり確認する必要があるが、それにしても原発事故が起こり、放射能被害で大きなダメージを受けた福島県で、それも事故の起こった福島県第一原発視察後に、この発言はない。

私たち群馬県は東電管内で、福島や新潟の東電の原発から電力供給を受けてきた。しかし、福島県は事故を受け脱原発宣言をした。

また新潟県は東電刈羽、柏崎原発再稼働に、泉田裕彦新潟県知事は相当慎重になっている。

群馬の隣県である、福島と新潟の人々のことを思えば、福島第一原発事故を視察して「原子力の電力は必要だ」と言えるのだろうか?

千歩譲って「原子力の電力は必要だ」と言うのなら、群馬県のトップとして福島原発、新潟の原発から出た使用済核廃棄物の最終処分場を一部でも、群馬で引き受けるくらいの覚悟があることを示すべきではないか。

石原慎太郎東京都知事も原子力必要論を語ったらしいが、福島第一原発事故現場を視察して原発必要論を語るのは、腹の中はともかく、言うべきことではない。群馬のトップとして残念な発言である。

昨日は国会へ、地元に戻りあいさつまわり、夜は後援会会議。