2011.7.7 逆流

今回の知事選の敗北は、群馬の政治潮流を既得権団体連合政治への逆戻りをさせてしまったことを意味するのではないか。

敗北したものの、小寺前知事が自民党を頂点とする群馬のヒエラルキーに挑み、風穴を開け、その後、政権交代により群馬の自民党＝既得権政治連合は崩壊するかもしれない危機に見舞われた。

群馬の自民党にとっては、残された最後の砦であり、命綱が大沢知事であり、それを守ることが自らの既得権死守につながるのである。

だからこそ、今回の知事選は勝たなければならなかったし、群馬の既得権政治連合を解体するチャンスだったのである。

しかし、対抗政治勢力の状況はといえば、県議会内で非自民派の結集はならず、国政においても民主党政権が自己崩壊し、さらには群馬県の民主党は機能不全に陥っている。

闘いの基盤は総崩れ状態となり、今回の敗北となったのである。

対抗政治勢力がリアリティーを失っていく中で、本来、自民党＝既得権政治連合に対抗すべき者たちも、雪崩を打って現職になびいていったのが今回の敗北図式である。

こうした「逆流」に抗しつつ、今後の闘いをすすめていくのは容易ではないかもしれない。

しかし、既得権政治連合の内実は厳しい経済状況や、日本社会の激しい構造変動の中で揺らいでいるのも事実である。

原点に戻って新たな闘いを一歩ずつすすめていくしかない。

昨日は上野村。