2011年3月11日の東日本大震災と福島原発事故は、「戦後日本」に新たなる「戦後」とでもいうべきものを、つくりだしてしまうほどの大きな衝撃を与えた事実でした。
私たちは、戦後、平和主義、基本的人権、主権在民を三本柱にした戦後憲法のもと、私たち日本人は「豊かさ」を求めて懸命に働き、生きてきました。
しかし、今回の事案はその「豊かさ」の意味を根底から問い直していかなければいけないことを突きつけられました。
再生不能エネルギーの原発は、事故が起きた時に取り返しのつかない事態となり、人と自然が生きていけなくなる人知を超えた暴走列車であることが立証されたことです。
要は豊かさを求めて、科学技術の「進歩」を善とし、ひたすら「近代化」を求めてきた結果が、今回の破滅的、破壊的な事態を招いてしまったともいえます。
私たちは戦後憲法の三原則をしっかりと継承しつつ、憲法の中に内包された「近代化」を内在的に乗り越えていく思想的営為を一歩一歩すすめていかなければなりません。
それは、戦後憲法のもとで花開いた「戦後民主主義」を、どのようにとらえ、継承、発展させるのかという問いにつながっていきます。
「戦後民主主義」と「近代化」は密接不可分の関係にあります。しかし「近代化」を越えていくことが、戦後民主主義や戦後憲法の否定につながっていくことは、誤りだと断言できます。
私は戦後憲法を武器に「本当の豊かさ」を追い求め、共に生きていく社会をつくりだしていくために、政治家の端くれとして大いなる責任を背負って今後も活動をすすめていきます。
戦後憲法、戦後民主主義、近代化、本当の豊かさを考える論稿として、以下の5冊を同時並行的に乱読しています。
・「日本を問う」 辻井喬 & 山口二郎 平凡社 2011年4月15日刊
戦後民主主義者の代表バッターとでもいうべき人が戦後日本社会を問い直している対談集。辻井喬はセゾングループ総師であった、堤清二氏のペンネーム。
・宮澤喜一と竹下登の政治観「知と情」 御厨貴 著 朝日新聞刊 2011年3月30日刊
戦後保守政治を担い、ともに護憲派であった元総理をめぐる論稿。
・武村正義 回顧録 御厨貴、牧原出 編 岩波書店
さきがけの創設者で、細川内閣で官房長官。武村正義の政治観は戦後政治の転換点で、異彩の光を放った存在であった。日本を洗濯したいと、彼の思いは戦後民主主義の定義に通ずるものがあります。
・日本断層論 -社会の矛盾を生きるために- NHK出版 2011年4月10日刊
森崎和江と中島岳志の対談。森崎和江。詩人、作家でもあり、あの谷川雁とともに1960年三井三池闘争を闘い、サークル村の創設メンバーの1人。戦後民主主義を日本の社会の周辺、深部から問い直す思想家とでもいうべき存在。
中嶋岳志は北大准教授、頼もしい存在。
・私たちはいま どこにいるのか 小熊英二 著 毎日新聞 2011年2月25日刊
若手論客。一度だけお会いしたことがある方。戦後民主主義の継承、発展という問題意識を共有。近代150年、戦後70年、冷戦後20年、まさに時代の変わり目の今、読み解くために。
昨日は後藤新事務所へ。午後は県庁ヒアリング、高崎市内あいさつまわり、高崎で会議。夜は東京へ。
私たちは、戦後、平和主義、基本的人権、主権在民を三本柱にした戦後憲法のもと、私たち日本人は「豊かさ」を求めて懸命に働き、生きてきました。
しかし、今回の事案はその「豊かさ」の意味を根底から問い直していかなければいけないことを突きつけられました。
再生不能エネルギーの原発は、事故が起きた時に取り返しのつかない事態となり、人と自然が生きていけなくなる人知を超えた暴走列車であることが立証されたことです。
要は豊かさを求めて、科学技術の「進歩」を善とし、ひたすら「近代化」を求めてきた結果が、今回の破滅的、破壊的な事態を招いてしまったともいえます。
私たちは戦後憲法の三原則をしっかりと継承しつつ、憲法の中に内包された「近代化」を内在的に乗り越えていく思想的営為を一歩一歩すすめていかなければなりません。
それは、戦後憲法のもとで花開いた「戦後民主主義」を、どのようにとらえ、継承、発展させるのかという問いにつながっていきます。
「戦後民主主義」と「近代化」は密接不可分の関係にあります。しかし「近代化」を越えていくことが、戦後民主主義や戦後憲法の否定につながっていくことは、誤りだと断言できます。
私は戦後憲法を武器に「本当の豊かさ」を追い求め、共に生きていく社会をつくりだしていくために、政治家の端くれとして大いなる責任を背負って今後も活動をすすめていきます。
戦後憲法、戦後民主主義、近代化、本当の豊かさを考える論稿として、以下の5冊を同時並行的に乱読しています。
・「日本を問う」 辻井喬 & 山口二郎 平凡社 2011年4月15日刊
戦後民主主義者の代表バッターとでもいうべき人が戦後日本社会を問い直している対談集。辻井喬はセゾングループ総師であった、堤清二氏のペンネーム。
・宮澤喜一と竹下登の政治観「知と情」 御厨貴 著 朝日新聞刊 2011年3月30日刊
戦後保守政治を担い、ともに護憲派であった元総理をめぐる論稿。
・武村正義 回顧録 御厨貴、牧原出 編 岩波書店
さきがけの創設者で、細川内閣で官房長官。武村正義の政治観は戦後政治の転換点で、異彩の光を放った存在であった。日本を洗濯したいと、彼の思いは戦後民主主義の定義に通ずるものがあります。
・日本断層論 -社会の矛盾を生きるために- NHK出版 2011年4月10日刊
森崎和江と中島岳志の対談。森崎和江。詩人、作家でもあり、あの谷川雁とともに1960年三井三池闘争を闘い、サークル村の創設メンバーの1人。戦後民主主義を日本の社会の周辺、深部から問い直す思想家とでもいうべき存在。
中嶋岳志は北大准教授、頼もしい存在。
・私たちはいま どこにいるのか 小熊英二 著 毎日新聞 2011年2月25日刊
若手論客。一度だけお会いしたことがある方。戦後民主主義の継承、発展という問題意識を共有。近代150年、戦後70年、冷戦後20年、まさに時代の変わり目の今、読み解くために。
昨日は後藤新事務所へ。午後は県庁ヒアリング、高崎市内あいさつまわり、高崎で会議。夜は東京へ。