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回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

中仙道を歩く㉒太田~鵜沼~(各務原・泊)

2016-03-23 14:12:43 | 中仙道(中山道)

暮れに歩いてから約3か月ぶりの中仙道。

今回の太田の宿からは初めて聞く未知の地名ばかり。

前回最後に渡った木曽川に沿って歩いてから、長良川、揖斐川を越えました。

 

3月20日(日) 晴れ 西風強し

7時47分「のぞみ」に乗り、名古屋まで。

 名古屋からは東海道~高山線の特急ワイドビューひだ5号で美濃太田へ。

中仙道は乗り継ぎがなかなか難しいが、ワイドビューだと乗り継ぎ割引もあり、かなり時間も節約になる。

3か月前にたどりついた懐かしい美濃太田駅へは10時31分着。

ここから太田の宿へ、木曽川へ戻る感じで歩きだす。

10分ほどで宿場へ入る。

太田宿は木曽川に沿って作られた宿場で、川っぷちに住んでいるわたしとしてはなんとなく親近感が湧く。

 

洪水の浸水を防ぐための防波堤が作られて川が見えないのが少し残念。

ひっそりとした(毎度思うのだが、旧街道ってどうしてこんなに静かなのかしら~?)道を歩いてゆくと

穏やかで明るいお寺の境内が見える。惹きこまれるように入ってゆくとすらっと一本の黄色い花。(なんだっけかな?)

川の土手側に門があった。500年の歴史を持つ名刹、祐泉寺。

 立派なうだつの上がっている商家の元脇本陣。現在でも左の母屋は居住しているとのこと。

この脇本陣跡は中仙道随一の遺構らしい。

中には地域のボランテイアなのか、きちんとしたおばさまがいらして浸水したときの様子や宿場の歴史について説明してくださった。

ちなみに本陣跡は門しか残っていなかった。

これは昔の駒つなぎ場かしら?現代版駐車場、駐輪場といったところかな。

宿場の西詰には飛騨街道と郡上街道の追分の碑がある。

道はここからずずずずずっと木曽川を見下ろす土手歩き。

木曽川をドイツのライン川になぞらえて、この土手道はロマンテイック街道と云うらしい。

土手道は気持ちはいいのだが、強風なので時々下の国道21を歩く。

ふ~ん、なるほど~。いろいろ大きな工場がありまする。

 

酒倉という町や右手にJRの線路や岩谷観音を見上げながら歩いていると、めざしていたカフェテラス「ゆらぎ」

この店は、これから上る「うとう峠」の目印。殆どの中仙道歩きの人々がここをポイントにしている。

店そのものは完全に廃屋だが、ただひたすら目印のためにそこに建っている、という感じである。ありがたい☆

この「ゆらぎ」の裏から回り込み、国道をくぐり峠の入り口にでるという寸法。

ほらね(^^)☆

昔の人々が木曽川を避けて回り道(ショートカットかな)した峠道である。

東海道より中山道を選んで歩いた一つの理由は川幅が広くなる大きな河川を渡るのに、相当難儀したからだと言われているが、

現代においては東海道の方がずっと楽チンであることは、碓氷峠、和田峠を越えて来た経験から言うまでもない。

なぜ「うとう」と呼ぶのか?定かではないらしい。

久しぶりの山道はそんなに急な登りは無く軽いハイキングコースである。木々の中はやはり気持ちいいね♪

峠を下ると眺望が開けてこれから向かう鵜沼の宿場も見下ろせる。

峠からの坂を下りきったところにある見附跡。

そばにはかわいらしいお地蔵さん。

たらたらと下り歩いてもう鵜沼の宿に入った。

この石碑は京都側から歩いてきた旅人用ですね。

しだれ柳が風に揺れる大安寺大橋を渡ると宿場通り。かなり町並み保存に力を入れているらしい。

新しい力で古いものを興している感じ。

さて、ここでもう13時近く。

橋のすぐそばにお蕎麦屋さんを発見!お昼にする。

土筆や山菜の天ぷらがついた手打ちそばが美味しい♪♪

ビールも少し飲んでちょうどよいお腹具合。再び歩き出します。

 

ここから次の宿場、加納までは16、7キロメートルと中仙道では和田~下諏訪の次に長い距離なので宿を中間あたりの各務原市民公園のそばに取ってある。

本当は加納の前の新加納が昔の間の宿なのでそこに泊まりたかったが、残念ながら宿屋の類はゼロなのであった。

羽場あたりを過ぎると、中仙道は車がブーブー走りぬけてゆく国道21に合流する。

これはたまらん!とJRや名鉄の線路を越えたりまた出たりしながら静かな線路沿いを歩く。

JRの踏切

名鉄の踏切

なんだかこのあたりの名鉄沿線は京成線の地上線沿線のようで親近感。

ピンクのコブシが青空にきれい。

 

各務原の駅のそばの和菓子屋さん「松江」でいちご大福を買い歩きながら食べる。

美味しい~~~!!

三柿野駅の手前はずーーっと航空自衛隊岐阜基地の高い壁が続く。

向こう側が見えないって気持ち悪いなあ。

まもなく三柿野の駅を味気のない歩道跨線橋で渡り

 

 また線路沿いに歩き、市役所を越えると本日の宿「ホテル観月」に到着。

素泊まりなので、ホテル回りをうろうろ探しけっきょく市役所まで戻りイタリアンレストランで夕食。(写真取り忘れ;;)

 

明日の朝食用にパンやインスタントコーヒなどをコンビニで買ってホテル着。

 

西風が強かったのと、花粉症マスク装着のため、息苦しくメガネもかけられず、疲れた~。

テレビも点けっぱなしで朝まで爆睡でした。

本日の歩行距離:約18㎞

京都まで:約124㎞

 


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