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仙台湾で鱧(はも)釣り

2019-08-02 13:50:27 | 日記
鰻 穴子 鱧 八目鰻 みんな鰻の仲間?
 

以前自分では、穴子と鱧(はも)は同じ魚で、地方によって呼び名が違うのかと思っていた、だが同じ鰻目だが違う魚だった、鰻 穴子 八ツ目鰻 と同族がいるが一番獰猛か、大きな口に鋭い歯が内向きに生え、一度噛みつくと中々離さない。

昭和40年代から50年代仙台に赴任していた、近所にも友達が出来、「今度仙台湾へ鱧釣りに行かないか」と誘われた、初めての事だし二つ返事で連れて行って貰った。

鱧は日中岩陰や草場に身を潜め、夜 餌を求めて動く夜行性、仙台湾は直ぐ近く、日が暮れて明かりを灯し湾内へ漕ぎ出す、鱧を釣る時は明かりは絶対禁物、明かりがあると鱧は寄ってこない、星明かりの中で鱧釣りが始まる。

1m程の竿にタコ糸を結び、釣り針は付けず、先端に烏賊の切り身を結びつけて釣る、糸の長さは8~10mくらいだったろうか、海底につくと糸が弛むので底に付いたのが分かるが、何せ真っ暗闇、真っ暗闇でも目は慣れてくるものだ。

糸を垂らして暫くすると、竿を持って行かれるほどの強烈な引き、竿を離して糸を必死に手繰り寄せ、鱧が見えたら船底へ上げる、釣り針がないから上げれば鱧が餌を離し釣り上げ完了。

鱧釣りに行く前に友から注意を受けていた、サンダル 裸足は危険長靴を履いて来いと、納得できた、大きな口鋭い内向きな歯、噛まれたら大きな怪我をする。

餌に噛みついた鱧は、内向きの歯で引っ張れば引っ張るほど深く噛みついてくる、手繰る糸を一瞬でも緩めたら、鱧は食いついた餌を離してしまう、初めは逃げられる事が多かったが、慣れて来たら面白いように釣れた、港で船底の鱧を数えたら120匹を越していた。

4人で行って等分に分けようと言うが、捌き方も食べ方もわからず、15匹貰い、近所の魚屋へ裁きを依頼したら、家では鱧を扱った事がないと断られ、丁度その時仙台の北 泉市に家を新築し植木を植えたので肥料に埋めた、なんとも勿体ない話。

 
 
鱧の鋭い内向きの歯、小骨が多く骨切りして湯引きした鱧に梅の叩いたのか 酢味噌で食べたら堪らない、酒がすすむ
上のグロテスクな頭からは想像できない珍味、骨切りし、湯引きした鱧
 
鰻はご存知の通り、鋭い歯もなく、蒲焼にしたら最高、鰻の血には毒があり、調理中誤って血が目に入ると、半日くらい視力減退と痛みを感じる、あとは平常に戻る、ふぐ毒ほど強烈ではないが、60度で5分も熱すれば毒気は消える。
ある文書で、毒のある鰻の刺身は何処にもないと書いていた、少し勉強不足ではないか、浜名湖周辺は鰻屋が多い、「鰻の刺身あります」の看板が目に付く、自分でも食べたが、脂がのって、肉は歯ごたえがあり、静岡産 わさびが添えられていた気がする、蒲焼と違ったうまみがある、随分昔の話
鰻重もこうなるとちょっと寂しい
 
穴子 癖がなく煮穴子か天ぷらがうまい
 
八ッ目鰻、他の鰻科と違って口は吸盤状、目の下に7つの斑点があり、目と斑点7つで八ッ目と言うのか、食べると目に効果があると聞いていた、蒲焼で食べさせてくれるが、鰻より皮が厚めで、肉は弾力があり歯ごたえがある。
八ッ目鰻の老舗が巣鴨地蔵通りに在る、戦前小生子供の頃友達と巣鴨地蔵通りによく遊びに行った、その頃から八ッ目鰻の「にしむら」が有った、100年以上の老舗だ、都内には八ッ目鰻専門店はあまりないと聞く。
店の前にガラスの水槽に八ッ目鰻を飼っていた、ガラスに八ッ目鰻の吸盤がたくさん吸い付いているのは、子供心にちょっと不気味だった
 

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