20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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椿の花

2020年01月31日 | Weblog

                 

 今日で、睦月もおしまい。

 

 先日、ステキな陶芸を見てきました。

 椿が、さりげなく置かれています。

 

 辻村唯という、若手作家の作品です。

 信楽や伊賀焼の「井戸茶碗」で有名な、辻村史朗のご子息です。

 同じく、奈良の山奥に住んでいるそうです。

 

 椿で思い出すのが、母のこと。

 父は椿の花や、萩の花が大好きで、庭から切りとってくると、一輪挿しなどに、よく生けていました。

 趣味人の、父の生けるお花は、センスがよくて、私はその美意識に、とても影響を受けました。

 

 でも母は「わたしは、椿がきらい」と、椿を見るたびに言っていました。

「ポトンと、花びらが、そのまま落ちるのが、人間の首が落ちるみたいに見えるから」と。

 

 花びらも、ハラハラと落ちてくれれば、諦めもつきますが、ポトンと落ちてしまうと、手を差しのべる、すべもありません。

 母は、自分を産んでくれた母親が、自分が生まれて、すぐに亡くなったということが、大人になっても傷として残っていたのかもしれません。

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