歩いてすぐのところに昔ながらの商店街があります。
いわゆるシャッターどおり。
平日の昼間など、もしかしてこの通り独り占め?というくらいの通行量です。
閉店した店の看板を見ていると、古本屋もありました。
非常に残念!
で、先日、この商店街の本屋さんへ足を踏み入れました。
間口の狭い本屋さんです。
踏み入れるからには何か一冊買わなくてはと思わせる店構えです。
今回はアメリカに住む友達が川上弘美さんの「神様」を読みたいけど、なかなか簡単には手に入らないとつぶやいていたのをキャッチ!
これは私の出番と思ったわけです。
まずはブックオフと思って行ってみましたが、ありませんでした。
で、そうそうあの商店街の本屋さんと思いつき、
行ってみたのです。
文庫のコーナーを見つけて、一通り見てみましたが、見当たりません。
よその棚を見ていると、
「ちりとてちん」単行本など最新刊が並んでいるかと思えば、
ちょっと貫禄のありそうな岩波の新書(!?)、
ほかにも文庫本と単行本がテーマ別で並んでいたりと、
なんだかおもしろい品揃えです。
ちょうどこの書店の斜め前あたりに古本屋店舗跡があったので、
もしかして同じ経営者さん?なんて想像すると棚を見ながらも嬉しくて
なんだかニヤニヤしてしまいました。
で、結局文庫本の「神様」は見つからず、弘美さんの「おめでとう」を買うことにしました。
「神様」に次いで、私が好きな弘美さん文庫なのです!
レジで、お金を払いながら、
「川上弘美さんの『神様』は文庫で出ていますか?」と聞いてみました。
「ちょっと待ってくださいね、調べてみますから…」と、店の奥にあるパソコンで調べてもらうと、
中公文庫で、六年前に出されたとこのこと。
注文しますか?と言われるものの、
ほかで見つけようかと思いその場で断りました。
「六年前のだから、ほかの書店でもなかなか見つからないかもしれませんねぇ。
あとは古本屋さんを探すかですね。
だいたい文庫本の書棚は三ヶ月で全部入れ替わるんですよ」
親切にそう教えていただきました。
それにしても文庫本が三ヶ月で全部入れ替わるなんて知らなかったなぁ。
行きつけにしたいような本屋さんが近所に見つかって嬉しい気持ち!