太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

何故大阪に

2018-11-27 09:03:27 | 社会観察

祭りのことでいちゃもんを付けるわけでは無いが何故万博は大阪に決まったのか。先の万博と同じ様に東京がオリンピックなら大阪は万博をという財界の熱い思いは想像できるが柳の下の何とかとなるかどうか。一体どのようにして開催地が決定されるのかネットで調べてみた。

万博の開催地は博覧会国際事務局(BIE)の加盟国170ヶ国の投票で決まるとのこと。投票前のプレゼンで世耕大臣、安倍首相のビデをメッセージが大阪勝因のポイントになったとやたら誉めちぎっている某大学、某教授の解説がネット記事にあった。それも前回の万博の成果や今の大阪の技術力をアッピールできるという実しやか解説つきである。本当にそうなのだろうか。世耕大臣のプレゼンでは、「1124店舗の“すし屋”を大阪で見つける事が出来ます。もし“カラオケ”で大声で歌いたくなったら、大阪でたくさん見つけることができますよ」と、すし店やカラオケ店の多さを挙げ親しみやすさを前面に押し出していると。首相のビデオメッセージでも「2025年大阪万博は、あなたの万博となります」と、笑顔で大阪の良さをアピールし、親しみやすさを全面に押し出したとのこと。

これに対するライバルロシアは、プーチン大統領もビデオメッセージに登場し「エカテリンブルグは大規模なイベント開催の経験が豊富。皆様には最終的な選択をするという光栄かつ責任の重い使命が与えられています」と笑顔ひとつ見せず、いつもどおりの表情でロシアへの投票を呼びかけたとのこと。

プレゼンテ―ションは聞く人が何を聞きたがっているかで内容は決まる。日本は万博に「来ようと思っている人」に対するプレゼンであり、ロシアは開催に何らかの責任を持っている人に訴えているように思う。投票は国を代表して投票するのだが事前に何処に投票するか国民投票に掛けた国はないだろう。そうなると投票者自身が多分大阪で鮨を食べ、カラオケに行きたいだろうと考えての日本のプレゼンか。ロシアは生真面目に開催地の責任のようなものをアッピールしている。プレゼンとしてはまっとうなような気がするが結果は日本の圧勝である。

では何故大差で日本が選ばれたのか。某大学教授のように屁理屈つけて二人のメッセージをポイントとして礼賛する気はないが日本とロシアの違いは理屈ではなく余裕の違いである。世耕大臣はジョークを交えた余裕のプレゼンであり、首相はライバルロシアへのあて付けで親しみ易さをアッピール、いやロシアとの差別化を込めてか、何れにせよ日本の二人には余裕が感じられる。プーチンさんに足りないのはジョークだろう。多分世界の首脳でジョークを最も言わなさそうなのは習金平主席で次がプーチン大統領だろう。正反対はジョークしか言わない、いやジョークとしか思えない発言をするトランプ大統領だろう。

もし私がスピーチライターでプーチンさんのメッセージに何か付け加えるとしたら、最後に「万博はドーピングがありませんから安心してロシアにどうぞ」と付け加えただろう。これで余裕の点で良い勝負出来る筈だ。



コメントを投稿