太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

見苦しいところをお見せして

2021-06-04 07:18:05 | 思い出話
 6月2日の弊ブログ「緊張で体調が悪い」の回で大島賢三元国連大使の訃報に接し思い出を書いたがその続きである。 昼食に招待されたが同席は事務局1名、大島副理事長、某有名会社元社長で太陽電池業界ではつとに有名な方と私の4人である。業界の話になり、私が「太陽電池パネルは世界に伍して戦うだけの品質と性能を誇るがBOS(パネル以外の周辺機器)は性能や価格面で劣る。特に充放電制御機器はヨーロッパでは専業メーカーが現れ性能面でも素晴らしい。」といったら某氏が「日本製が悪いようなことを言う貴方は委員として出るべきではない。私は知り合いの社長(中堅どころの電気機器メーカー)と懇意ですがこんな素晴らしいものを作っています。」とカバンの中から弁当箱くらいの充放電制御器を取り出した。この人は如何に自分が顔が広く偉い方々と付き合っているかを自慢する癖があった。多分この日の為に用意してきたのだろう。私が「そのメーカーの名前は知っているがBOSを作っていることは知らなかった。ヨーロッパの専業メーカーの製品は評価もしてみたが素晴らしい。今世界中で使われている。日本は性能が均質なものを大量生産する技術は優れているが特殊な機器を少量多機種作るのは得意ではない。小さな専業メーカーが活躍するヨーロッパはある意味新興国に近い。ODAのような限られた市場に供給していくときはどうしても日本は不利になる。特に途上国にODAで輸出する場合は後のメンテや交換を考えると世界に流通しているものを供給する必要があります。例えば今照明器具でヨーロッパに直流点灯の蛍光灯(口金に高周波インバータが組み込まれており実際は交流点灯)が作られており素晴らしいものです。しかしもし管が切れた場合地元で交換品が手に入るでしょうか。私は敢えて地元で手に入る白熱灯を進めます。」このやり取りは穏やかに書いたが実際は某氏と私の喧嘩状態だった。某氏は日の当たる場所は歩いてきたかも知れないがODAの現場に行ったこともない人から貴方はODAを議論する委員会に出るべきでないとまで言われたがこちらは入札も現地調査も山ほど経験していたプライドが許さない。このやり取りを口を挟むわけでもなく(多分呆れかえっていたのだろう)静かに聞いていた副理事長は最後に、今日は大変参考になるお話を聞かせて頂きましたと礼を言った。何処までも紳士である。後に外交関係の要職に幾つも就かれたことはさもありなんである。それに引き換えこちらはしがないサラリーマンで終え、喧嘩相手は「大島さん?よく知っていますよ」とか言いながらそれなりに元何とかを活かして業界で生き延びているのだろう。
 ワクチン接種が急がれている中、当然のことながら接種を危惧される方々も居る。理由の一つで短期間に開発されたワクチンで例えば20年後の後遺症が確認できているかと言うものがあった。それを確認しようと思えば試し打ちから20年経って初めて本格接種となるのか。その時既に流行は収まっている可能性もある。リスクとメリットを天秤にかけて打つと決めたが、第一の理由は人に感染させたら悪いという思いである。さらに言えば20年後の後遺症は恐るるに足らずである。平均寿命を超えて余禄の人生を送っている。残り20年担保?


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