太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

雪の想い出

2022-01-06 09:09:02 | 思い出話
 曇り空で寒く、予報では昼過ぎから雪になるとのこと。あまり雪がふることはない地域だがそれでも5年に1回くらいは20cmくらい積ることがある。生まれたのは殆ど雪など降らない地方であったがたまに降ると空に向かって大口を開けてああ美味しいなどとガキ大将の真似をしたものだ。
 小学校からは関西地方だったがやはり雪は珍しい。雪の日物分かりの良い先生が今日は授業を中止して校庭で雪合戦などと言うと大喜びしたものだ。高校入試当日は大雪となり校門まで行ったのに入試は午後からに延期されていた。勤め出してからは組合でスキーに行った。初めてのスキーだったが結構滑れるようにはなった。楽しい想い出はこれがピークだったろ。
 東京出張に革靴で行った時滑って足が目の高さまで上がった。怪我は無かったが東京は結構坂が多い。北海道出張でも慎重に歩いていたがやはり転んだ。地元の人は平気でスタコラ歩いている。タクシーは恐ろしい程飛ばす。雪に慣れているとは言え凄いと思った。極めつけは車通勤だったが雪の日スリップして対向車線まではみ出して横向きに止まった。向こうから大型トラックがやって来てもう駄目と目を瞑った瞬間、トラックは路肩まではみ出してぐりゅっと回避してくれた。モンゴルは冬にも何度か訪れたが雪の日の景色は美しい。平原の所々に緩やかな丘陵があり雪の若草山が点在しているような景色だ。雪の積もった緩やかなスロープは子供ならそり遊び、スキーなら初心者向けのコースが至る所にある。しかし雪原で遊ぶ人など一人もいない。ただ静かな大きな景色が広がるばかりである。日本からこの雪原目当てに観光ツアーを始めれば儲かるのにと思ったがその後何十年もそんな話は聞いたことがない。モンゴルの冬は唯々寒いという記憶である。
 大人になるに従い雪の想い出は苦労に変わって行った。再び雪が楽しみという時代が来ることはないのだろう。


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