太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

本当にカウントダウン

2020-08-30 07:47:56 | 思い出話
30日になると本当に夏休み終わりのカウントダウン、憂鬱の真っただ中に居た。学校が嫌いだった訳ではないが長い休暇で出来上がった生活パターンを新学期で変えなければならない。説明が出来ない億劫さである。かといって夏休みに楽しい思い出とか何かを成し遂げたという記憶もない。一つ思い出に残るのは小学5年生のときハッキリ泳げるようになったことである。暑い日には市民プールに友達と良く出掛けた。入場料は30円で勿論無制限である。唇が紫色になって寒くなるまで遊んでいた。帰り際出口にある店で熱々のカントダキ(おでん)を買って食べるのも楽しみだった。1個10円だった。
その夏までは泳ぐといっても犬かき風の平泳ぎで溺れているかの如くもがいており、クロールはやたらバタ足で毎回水を飲んでいた。ところがある日犬かき中に突然お尻がプカリと浮き体全体が軽くなった。手足をゆっくり動かしても沈まず泳げる。それまでは体全体に力が漲り自然に逆らってでも浮いてやるという意気込みだった。何もしなければ体は浮く。何のことはない脱力こそが泳ぎのコツだったのである。それからは平泳ぎもクロールも難なくできるようになった。今では水泳教室などで小学校の低学年でも綺麗に泳ぐ子は沢山居るが昔は周りも似たようなもので小学高学年で何とか自力で泳ぎを覚えるのが普通だった。
コロナで明けようが暮れようが日常を変えるのは子供でも大変である。大変さを伝える術がないからさらに大変である。一度新しい日常を獲得するとまたそれを変えるのは容易ではない。しかしどのような日常でも1週間もすればそれが当たり前になる。1週間もすれば新しい日常に慣れるのも子供である。元気を出して、いや体の力を抜いて新学期に臨もう。行けば楽しい事の一つや二つは見つけられる。


コメントを投稿