太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

コロナ閑話

2021-04-24 08:07:59 | 日記
 コロナ禍で遠のいていたが我慢の限界を超える伸びで散髪に行った。珍しくお年寄りの先客が居た。店主は気を遣って時々窓を開けて換気をしたり、お喋りの好きな店主だが会話は控えていた。ところがこの客がとんでもなくお喋りで散髪をしながら盛んに話題を振る。話題といっても殆ど自分のことで他愛のないことばかりである。店主がついそれに乗ってしまう。客の年齢は80を超えているだろうか。髪も殆ど無いがシミだらけの頭の僅かな髪を店主は丁寧に鋏で切っている。80を超えると単純な話でも愛嬌がある。
 最も苦手なお年寄りは頑なに何かを信じて自信たっぷりに話す人である。年齢は65~75くらいに多い。世の中で煙たがられる最右翼である。実はその殆どが自身の経験に基づく狭い範囲での思い込みである。年齢ではなくTVのコメンテーターで男女を問わず自信満々にコメントをする人達も苦手だ。その自信は専門家でもないのに何処から湧くのかと不思議である。彼らに共通して必要なのことは、他を認める寛容さである。時々は、ああそういう事もあるでしょうねと他に同調することである。残念ながら殆どは、そういう事もあるでしょうが・・・で切り出す。皆が俺の、私のいう事を感心して聴いていると勘違いでもしなければあの自信は出てこない。
 店主と客の会話でちょっと面白かったのは店主が、自分の母親が血を吐いて慌てて電話を掛けてきたときのこと。駆けつけて救急車を呼んだがコロナ禍で受け入れ病院が無く困ったがやっと見つかった病院に着いたら血は止まってた。その後病院の検査でどうも歯周病で歯茎から出血していたらしい。母親は80過ぎているがまだ全部自分の歯で何でも強くかみ砕ける。その噛む力に歯茎が耐えられなかったのだろう、年とともに適度に歯は抜けないとこういう事も起こると言われたとのこと。聞いていた客は、なるほど何でも年とともに適度に古くならないとダメということですかねと納得していた。そうなるとTVで盛んに宣伝される、何歳に見えますかと言われる年の割にはつるんとした熟年、何処かに歪が出ているだろうと聞きながらこちらも納得してしまった。その内にバランスよく年を取るという健康法ができるかも知れない。
 隠しようもなく私も頑なになる年代の一員である。しかし目指すところが違う。東京物語の笠智衆のように思ったことを半分も口に出さない寡黙な老人になりたい(と思っている)。静かにそっと、この世の邪魔にならぬよう片隅で生きさせて貰う。昨日ワクチン接種のクーポン券が届いた。意外と早かった。ただ予約は5月9日開始からだからちょっと先だ。注射を打つことが目的ではないがそれまでは健康に留意して暮さなければならない。そういえば昔会社の健康診断の前に昼休み急にジョギングを始めた奴が居た。健康診断のためらしい。勿論検査結果に異常がなくて直ぐ止めたが。さあワクチン接種まで健康に留意し自転車で散歩にでも出かけよう。そっと生きているつもりだがブログだけは喧しい。これくらいは許して貰えるか。


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