太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

蛸が自分の足を食う

2015-11-18 10:48:47 | 仕事に関すること

経営危機に陥っている会社が自社製品を社員に買って貰うという策に出て来た。社会人としてスタートを切った会社であり仕事というものを教えてくれたことへの感謝は今でもあるだけに残念である。40年前にも社員に特売するという策はあった。私も1万円でステレオを買った記憶がある。値段の割には立派なモノであった。今のように経営危機と言うより市場で売れない在庫品の一掃セールだった。しかし、自社製品に欲しいモノがあった当時と今では社員の購買意欲も当然異なる。社内販売は何処の会社もやることがあるが、経営状態改善に少しでも貢献すればとの思いだろう。

しかし、社内販売というのは丁度蛸が自分の足を食うようなものであって、食べて居る間は生きながらえるが生えてくる足は当然元の足より細くなる。もし生活用品全てを作っている会社があったなら、そこの社員が自社製品だけ買って生きながらえるか、Noである。給与≦販売価格であるから買えないという結論になる。蛸は自分の足より烏賊の足を狙わなければならない。在庫金利が嵩み、一掃することでカンフル剤としてやるなら別だが、放漫経営というより傲慢経営が今の危機(負債)の根本にあるとも聞く。やるなら特売セールで給料をもっと沢山貰っている人を一般市場で探すのが先で、それも尽きたならいよいよである。

経営危機と言われながら次々と新製品の発表も続けているある意味凄い会社でもある。この策を打ったら会社はこうなる、やらなければこうなると言った正直な説明が社員に為されているのかどうか。全社員が身を切る改革が自覚出来ているのか、もう諦めてただただ従うという状態なのか。社内販売が一般社員から発案されたのか、伏魔殿で決定されたものかで結果は大きく異なる。自主と義務の違いがこの会社の命運を握る。

元居た会社は太陽電池をやるものにとってはブランドであり誇りであった。最低3社は頑張らないと業界たりえない。偉そうに評論家ぶっている自分も最近愚妻がネット通販でSONYの液晶TVを2台も買ってしまった。もっ申し訳ない・・・という気持ちだけはある。

 



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