太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

B級読書に想う事

2022-07-20 07:49:56 | 日記
 古本屋で廉価な小説を大人買いして乱読に励んでいることをB級読書と自称している。歴史小説や時代小説を読んで思うのは時代考証が大変だろうということだ。中国ものしかりである。Wikiによると時代考証とは用いられている衣装や道具や装置 、風俗や作法 などが、題材となった時代のものとして適当なものか否かについて 考証 すること、となっている。それだけでも相当下調べが必要があり、それらをベースに物語を作り上げるのだから年に何冊もは書けないだろう。それに対し現代ものは軽いモノが多過ぎる。日常生活の延長のようなもので誰でも書けるのではという類が結構ある。作者は何故か早稲田大学出身者が多い。どこまでをプロと呼ぶかの議論はあるだろうが小説家、エッセイスト、コラムニスト等々、文筆家の出身大学を集計したサイトがあって早稲田が堂々1位である。やっぱりと思ってしまう。村上春樹氏に刺激を受けたわけでもないだろうが天と地ほどの差がある。よくこれで製本まで漕ぎつけたなと思う駄作も多い。村上春樹と同じ出身だから相当実力はあるのではと思って読むがそうでもない。小説家になるのに必ずしも学歴は必要なく、出身校が同じだからと期待して読むこちらが悪いのだが。読むとその作家の教養のようなものは透けて見える。一時期は砂の中の宝石を探すように、読んだことのない作家を選んで読んだ頃もあったが圧倒的に外れが多い。最近では以前と同じように賞を獲ったとか以前読んで面白かった作家を優先するようになった。人気作家で外れの無い人がたまに居る。何を読んでも面白い。作品の中では駄作でも平均点以上はある。人生の残りからして無駄な時間は許されないと思うようになったからだ。
 釣れないクロダイ釣りは無駄な時間ではと思われるかも知れない。それは違う。雨上がりの水溜まりで釣るなら無駄な時間だが、常にアタリがあるのではと緊張しており、一瞬たりとも気は緩めない。結果釣れないことを含めて釣りである。B級読書で学習したように統計と経験から選択するべきと言われればそれはそうだが・・・・。回り道をしなくなる、無駄かそうでないか考えるようになる。年が行ってきた証拠だろう。そうですサマージャンボもそろそろ当たらなければ。無駄な時は過ぎた。統計的にも経験からもあり得ないのだがそれでは清流の傍に別荘を建てることも夢に終わってしまう。不幸なニュースもあった。何時も行っている釣り場で同じ市内に住む同じ年代の人が行方不明になっている。海に落ちたらしい。特に危険な釣り場でもないのだが。知的障害があり施設で暮らす40代の息子さんと一緒に釣りき来ていたとのこと。息子さんは無事に見つかったのだが。父親の急を説明することはできなかったのだろう。幾つになっても可愛い息子を連れて気晴らしにと釣りに連れていった優しいお父さんの姿が浮かぶ。同じ市内で同じ年代、息子の年代まで同じである。釣り場の顔見知りは私だと思っているかも知れない。無事に見つかりますように。


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