太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

政治利用

2024-01-20 10:10:43 | 日記

 キックバック問題で大騒ぎしたが最後は会計責任者の起訴が大半だった。そりゃあそうでしょう。派閥の幹部が罪に問われるような証拠を残す訳がない。連座制が無い限り政治資金規正法では捕まるとは思えなかった。予想外だったのは岸田さんが自派閥を解散すると言い、ついで二階派、安倍派が追随したことだ(安倍さんが生きていたらどう判断しただろう)。世間の注目(批判)の高さから派閥に属して金やポストを得る前に選挙の荒波を考えると派閥に留まるのを平議員は得策でないと判断したのだろう。今回の事件は政治の風向きを変えるには良い機会だったのではないだろうか。永年金権政治とポストのたらい回しに辟易していた国民はそのように総括しても良さそうに思う。次の選挙で今回起訴を免れた人達がどうなるか見ものである。地元の有権者の意識が問われる。

元議員(今落選中)のI氏と元市長のI氏がTVで激論を交わした。元議員は「派閥は全部いらない、解消だと言っても、人が集まればグループは必ずできる。何のためにグループを作るのかという高い志があれば、私は派閥があっても良いと思います。派閥というのは一国のリーダーに自分たちが政策として信奉する人を推して、実現していこうというものです。」と。不思議な論法です。派閥の領袖によって政策が違うのだろうか。憲法改正や社会補償や少子化対策は派閥ごとに考えが違うのだろうか。結局は総理になりそうな人を担いで自分もポストのおこぼれとか金銭的人的支援を得ようと集まった人達が派閥を成すというのが実態だろう。

40年くらい前ある途上国の電力省の偉いさんから一度国に来てみてくれと招待を受けた。日本に滞在した時親切にされたお礼だという。勿論交通費や宿泊費はこちら持ちである。余りに偉い方の招待だけに断り難くプロジェクトファインディングのための調査という名目になった。もの凄い歓待を受けたが調査のため何処か無電化村(ソーラーで電化の可能性)を見てみたいと言ったら快諾してアレンジしてくれた。僻地に向かう車列が妙に大所帯である。丁度国政選挙の最中で候補者が同行(こちらが同行の形だが)している。村に着くと演説のために仮設舞台が設けられていた。村人の熱気は凄くガイドに随分政治に熱心ですねと言うと当選するとこの村の人は中央で仕事にありつけるんです。大臣が変わるとスタッフが総入れ替えするのはよくあることですとのこと。壇上には椅子が10脚ほど並べられており村の長老が座っていた。お前も座れと手招きされ訳が分からないまま壇上に上がった。首にレイをぶら下げられて次々立ち上がって聴衆に一礼する。一応真似たが後でガイドに自分は何と紹介されていたと聞くと、日本から経済援助のために来て貰ったとか言ってましたとのこと。いやいや彼に招聘された訳ではないですよと言うと政治利用されたとのだろうと。後で大騒ぎにならなくて良かった。日本の派閥村騒ぎで昔のことを思い出した。領袖より袖の下か。



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