ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

我が家のクラインガルテン(10月初旬)

2015-10-04 22:20:39 | 日記
2015年10月4日(Sun.) 我が家のクラインガルテンの様子をお伝えします。



5月の中旬に植えたサツマイモの収穫をしました。植えたのは金時20株、ベニアズマ30株でしたが、10株近くが枯れてしまったので、追加でベニアズマを10株ほど植えました。結果として、金時は15株ぐらいで、残りの35株ぐらいがベニアズマと言うことになります。

9月20日(130日目)頃には試し掘りをして、やや小さい印象もあったので2週間ほど待ってみました。

中小サイズが中心で、大きめは数個程度でしょうか。金時はあまり大きいものは採れないのでしょうか(シロウトなのでわかっていません)。ちなみに、前年も金時の大きいのは採れなかった記憶です。

  

まあ、ベニアズマは大きいものが採れて(試掘)おり、残りの半分は全てベニアズマなので、近日の収穫を楽しみにしています。

そして、収穫したサツマイモは追熟させるので、洗って乾かした後、新聞紙に包んで約1ヶ月間保存します。食べごろは、10月末ごろからと考えています。



他には、秋ジャガイモに挑戦中です。本来は、元肥を入れた後、1ヶ月ぐらいたって種芋を植えたかったのですが、この8月の猛暑と、その後の長雨(秋雨前線など)で準備時期がズレ込んでしまったので、植えて2週間ぐらいが過ぎた段階です。

春植えのものは約90日間で収穫できていますが、気温条件も異なっているので、年末に収穫できるかどうか疑問(?)です。聞くところによると、霜が降りてしまうと、葉っぱが真っ黒になってダメになってしまうそうで、それまでに収穫できるかどうか・・・です。ちなみに、種芋は35個ぐらい植えてあります。株間40cm、畝間80cmぐらいとしています。(品種は、アンデスレッド)



また、1m幅×5m長の大畝を4列起こしてあります(元肥済み)。ここには、玉葱、ニンニクを間もなく植える予定です。こちらの収穫は来年の5・6月となるでしょう。

さらに、空きエリアが少しあるので、ソラマメを考えています。今年の初夏にはソラマメが順調に収穫できていたので、それをまた狙っているのです。

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当然、オーガニック農法に依っていますし、完全無農薬です。マルチも使っていませんので、草刈り等も大変なのですが、晴れた日には土をさわり、ハーブも楽しみながら、主たる野菜関係も作っているので収穫もその都度楽しみです。また、「味」も違うことが嬉しいですね。

今年の例で言うと、枝豆の収量は多くはありませんでしたが、食感も旨みもスーパーで購入するものとは、違いが歴然でした。


なかなか、個々人が畑を確保して野菜等の自給自足を行うことは難しいのですが、少なくとも、大量生産品や海外からのものは、その生産者の顔が見えないこともあって、敬遠したいと考えている昨今です。

俗に言う「地産地消」が基本であって、且つ、理想でしょうね。



2013年、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州(NRW)の北端にある、人口6千人のルーラル(田舎)な街ラーデン(Rahden)の農家で70日間を暮らしましたが、ホストのO(アルファベット)さん曰く、身近なエリアに、新鮮で安心な食材(農産品)を提供できればいい・・と。

エネルギー的にも自給自足を目指すOさんは、ドイツでもユニークな存在なのかも知れませんが、我々にとっても、一つの方向性を示唆しているような気が今もしています。

そして、国としての食糧自給率(カロリーベース)も、ドイツは97%ぐらいで、日本の40%とは雲泥の差であると言えます。グローバル化の時代だ・・・と言う言葉に安易に流されて、重要な食料を輸入に頼る考え・政策は間違っていると思います。

食品偽装などに対しても、確固たる信頼が見られないこともあり、食の安全・安心、そして、自給率の向上・確保は必須のことと思われます。そうした意味でも、「TPP」は、国民を真の意味で守るための手段としての内容になっているのでしょうか。

少なくとも、安保法制等に関わる一連の政府の言動を見る限りは、全く信用できないのではありませんか。それぐらい、現政権の信頼は失墜しているのです。






ドイツ: 風力発電の比率、昨年対比で上昇中

2015-10-03 20:31:21 | 日記
2015年10月3日(Sat.) 一昨日のドイツ情報です。 (ニュースソース: THE LOCAL DE)





<原文の一部>

Wind power sweeps past 2014 output total

風力発電は、昨年(2014年)のトータル量を軽く乗り越えました。


Germany's wind power generation by September surpassed last year's total, thanks to favourable weather conditions and an expansion of wind farms, industry bodies said Thursday.

ドイツの、9月までの風力発電量は、昨年のトータル量を超えました。好天に恵まれたことや、風力発電設備の増加などのおかげであると業界団体が木曜日(10月1日)に発表しました。


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Wind power's share of national electricity output rose to 12.9 percent between January and July, from a share of 8.9 percent for all of last year.

風力発電の電力に占める割合は、昨年トータルでは8.9%ですが、今年の1月から7月の間では12.9%に上昇しています。


Almost every month saw a year-on-year rise, said the German Association of Energy and Water Industries (BDEW) and the Centre for Solar Energy and Hydrogen Research Baden-Wurttemberg (ZSW).

昨年対比では、ほとんど毎月のように上昇傾向にあると関係機関が発表しました。


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Germany in 2011 decided to end nuclear energy production by 2022, while also switching from fossil fuels to clean energy this century.

ドイツは2011年、2022年までに原発エネルギーを終えることを決定しました。そして、また、今世紀中に化石燃料からクリーンエネルギーに切り替えることも含まれています。


By 2050, it aims to meet 80 percent of electricity needs with renewables such as wind, solar and biogas, which now generate around a quarter.

2050年までに、現在は約25%の比率である風力やソーラー、バイオガスなどの再生可能エネルギーを、電力必要量の80%にすることが目標になっています。


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ドイツでは、再生可能エネルギーへのシフトが積極的に進められているようです。緑の党(Green Party)の役割も小さくはないのでしょう。また、国民一人ひとりの意識も高いと感じています(個人的印象)。

日本の安倍政権は、原発すら輸出促進する方針を示していたり、原発再稼動を積極的に推進するなど、全く、多くの国民が意図する方向とは真逆に向っています。「経済」は大切なことの一つではありますが、それよりも大切なもの・ことがあることを、わかろうとしていないようです。

こうした連中は、金銭的な恩恵に連座するヤカラの集まりであり、他人・他国や子孫までをも犠牲にすることに、疑問や懸念を持たない人たちのようです。


ドイツでもフォルクスワーゲンの大不祥事を発生させてしまいましたが、いまだに見習うべき点も少なくないと感じています。いずれの国家においても、良識ある人々(政治家等)の台頭を期待しています。







ドイツ: 10月3日は再統一記念日

2015-10-02 22:21:15 | 日記
2015年10月2日(Fri.) 昨日のドイツ情報です。明日、10月3日はドイツ再統一記念日にあたります。そして、それは25年目という節目の年でもあるのです。(ニュースソース: THE LOCAL DE)

(1990年)


<原文の一部>

How October 3rd became German Unity Day

どのようにして10月3日がドイツ統一(再統一)の日になったか。


On October 3rd, Germany celebrates 25 years since reunification. But by that date in 1990, the cogs of reform had already been turning for quite some time. The Local looks at just what happened during this momentous year - from the night the Wall fell to the day two countries truly became one.

10月3日、ドイツは再統一からの25年目を祝います。しかし、1990年のその日までに、改変(再統一)のための手続きに、かなりの時間を費やしてきました。この報道サイト(THE LOCAL DE)は、ここに至る重要なこの1年に何が起こってきたのか、東西ドイツの壁が崩壊してから二つの国家が一つになるまでの間の、それを見つめ直しました。


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November 9th, 1989

At around 7pm on this November evening, East German official Günter Schabowski addressed journalists at a press conference which would later become world famous.

The East German government had revised one of its new travel laws. German Democratic Republic (GDR) citizens could now travel to West Berlin without having to meet the former strict requirements.

Upon being asked when this would happen, he looked down at his sheet.

"As far as I know... effective immediately, without delay."

Hearing the news in near-disbelief, thousands of East Berliners nonetheless flocked towards the Wall.

The numbers swamped border guards – and at 11.30 pm, Stasi officer Harald Jäger was forced to open the Bornholmer Strasse crossing, allowing citizens into West Berlin.

After 28 years, the Berlin Wall had fallen.

(上記を要約すると)
1989年11月9日

東ドイツ当局者の発言として、それまで東ドイツの人が西ドイツに入るには、所定の手続き文書が必要であったが、それはもう必要ない・・・としたことが伝えられました。そして、これを聞いた東ドイツ人民は、両国を遮るゲートに殺到し、門衛もこれに対処できずに、門を開いたのでした。ここに、28年間続いた東西ドイツの壁は崩落したのでした。(少々、意訳しています。)

(1989年)


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こののちの約1年間での、節目の出来事を説明しています。(この部分は、略します。)


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October 3rd, 1990

On the stroke of midnight, and to the sound of the German national anthem, the German flag was raised in front of the Reichstag building. In the streets of Berlin and other German cities, hundreds of thousands of people celebrated Germany's reunification.

1990年10月3日

深夜の訪れとともに、ドイツ国家の響きと、ドイツ国旗がドイツ連邦議会の建物の正面に掲揚されたのです。ベルリン市内の通りとドイツの各都市では、数十万人の人々がドイツの再統一を祝ったのでした。


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今も、旧東西ドイツ間の格差などの問題が残されていると聞いていますが、いずれにしても、分断されていた国家が統一されたことは喜ばしいことでしょう。ちなみに、再統一と言う言葉が使われますが、1871年にドイツ帝国が誕生した時が「統一」とされているため、1990年の東西ドイツ統合は「再統一: reunification」とされています。

また、ご存知かも知れませんが、メルケル首相は東ドイツ出身の方ですからね。かなりのリーダーシップを発揮されているようです。ただし、私が2013年にドイツ滞在した時に聞いた話しの中には、不評な面もないわけではない(つまり、ある)とのことでした。


第二次世界大戦が終わって70年、ドイツ再統一後の25年を迎えているわけですが、EUを襲う難民問題に加え、足元のフォルクスワーゲン(VW)の不祥事等にも立ち向かわなければなりません。VW問題は無視できない痛手になりそうです・・・。


何事につけ、正しい方向(平和で公正な世界)への道筋をつけるには、洋の東西を問わず、今尚、時間が必要のようです。








デンマーク: 旅行代理店からの宣伝・第二弾

2015-10-01 13:42:27 | 日記
2015年10月1日(Thu.) 昨日のデンマーク情報です。(ニュースソース: THE LOCAL DK)
旅行代理店(ツアー会社)が宣伝しているものですが、2014年の第一弾に続くもので、それなりに話題になっているようです。ちなみに、第一弾の時は、その動画アクセスが8百万回を超えたと伝えています。




<原文の一部>

Sexy new ad tells Danes to 'do it for mom!'

セクシーな新しい宣伝は、「ママのためにしなさい!」とデンマークの人々に訴えています。


Spies Travel, whose video ‘Do it for Denmark!’ took the world by storm in early 2014, has a new trick to get Danes to have more sex: guilt.

旅行代理店(Spies Travel)のビデオ「Do it for Denmark!(デンマークのためにしなさい!」は、2014年初旬に世界を席巻しましたが、そこが、デンマーク人にもっとセックスをしなさいとの新しい仕掛けを打って出ました。


Spies Travel still wants Danes to have more sex. The creators of the viral hit 'Do it for Denmark' that encouraged Danes to have more babies are back with a new plea. This time the travel agency is appealing more to guilt than patriotism by telling Danes they should ‘Do it for Mom!’.

(中略、前回のキャッチコピーと異なり)、今回は「Do it for Mom!(ママのためにしなさい)」としたもの(動画)です。


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誤解なさらないようにして下さい。ある意味でまじめな内容なのです。

先ずは、ここで言う「ママ」は、中高年の母親を示していて、その息子や娘(既婚や未婚の)に対して、「孫」の顔を見せるか、または、孫の数を増やして欲しいとの思いを訴える動画になっています。

背景として、デンマークではこの27年間、新生児の数は、ほぼ毎年のように減る傾向が続いており、そうした状態そのものが問題であって、その為には赤ちゃんが必要だと言っているのです。(動画内にグラフで表現されています。)

そして、単調な日常生活だけでなく、暖かい国・地域への休暇旅行や、スポーツにいそしむことで、そうした「気分」が高まることになります・・・と訴えて(? PR)いるのです。


ちなみに、私がデンマークに滞在した2012年の頃の人口は550万人で、やや減り始めているような微妙な印象であったように記憶していますが、新生児の出生は、この27年間、減少傾向にあったのですね。

理想は、現状維持か微増レベルをキープすることでしょうか・・・。それにしても、こうしたPR動画が流されることも北欧らしいか(?)と思ってしまいます。(動画URLを貼り付けておきますが、そんなに過激な内容は含まれておりませんのでご安心を!)



こちらが、今回の動画URLです。
https://www.youtube.com/watch?v=B00grl3K01g&feature=player_embedded


こちらは、2014年の第一弾動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=vrO3TfJc9Qw&feature=player_embedded



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以下の写真はネットに掲載されていたものです。