ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

デンマーク: コペンハーゲンでのノーカーデーを計画中

2015-10-09 22:31:55 | 日記
2015年10月9日(Fri.) デンマークからの情報です。来年の話ですが、9月に首都コペンハーゲンでノーカーデーが設けられる予定と伝えています。 (ニュースソース: THE LOCAL DK)





<原文の一部>

Copenhagen to get car-free day

コペンハーゲンはノーカーデーを設定


Pedestrians will be given free rein in the Danish capital for one day next September and even more car-free days could be in the works.

来年の9月、デンマークの首都(コペンハーゲン)では、歩行者は行動の自由が与えられる予定。さらに、もっと多くのノーカーデーも準備中(計画中)の状況にあります。


After the success of similar events in cities including Paris and Stockholm, the Danish capital will ban cars from the city for one day next September.

パリ(フランス)やストックホルム(スウェーデン)での類似の催しの成功を受けて、デンマークの首都においても、来年の9月のある1日を車禁止にする予定です。


The City of Copenhagen on Thursday voted in favour of implementing a car-free day next September as part of European Mobility Week. Although the date was not definitively set, it is likely to be the last Sunday in the month of September.

先の木曜日、コペンハーゲンにてヨーロッパ・モビリティ・ウィークの一環として、来年の9月にノーカーデーを実施することが賛成・投票されました。しかしながら、その日程は確定されていなくて、おそらく9月内の最終日曜日になると思われます。


The city’s deputy mayor for the environment, Morten Kabell, told Berlingske that he was inspired by the success of Paris’s recent car-free day, which saw tens of thousands of pedestrians and cyclists flock into city streets. The car-free day also reportedly cut emissions levels by as much as 40 percent compared to normal daily levels.

環境担当の副市長は、最近行われたパリでの同様なイベントでの成功に魅了されたと言います。それは、数万人の歩行者やサイクリストが市内・通りに集まったそうです。また、排出量(二酸化炭素)は通常の日に比べると40%のカットになったとも報告されています。


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“I’ve seen that Paris’s mayor has suggested that there could be a car-free day each month. We will start with the single day and see where that gets us but there is no doubt that Paris is a very good example for other European cities,” he told Berlingske.

副市長が語ります。パリ市長は、ノーカーデーが毎月設定されることも可能との示唆を与えてくれました。私たち(コペンハーゲン市民)は、先ずは1日からのスタートとしてみますが、パリが他のヨーロッパの諸都市に対して、よい見本になることは疑いようのないことだ・・・と。



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デンマークの首都コペンハーゲンでの取り組み予定内容の一つです。来年の9月の日曜日1日だけからのスタートのようですが、ノーカーデーを試みることは価値のあることでしょう。

但し、そっくりそのままを日本の各都市でも真似ができるかと言うとそうでもないでしょう。デンマークやオランダ、ベルギー、そして、ドイツ北部等は「平地」が多いので、自転車の利用が容易であることが、こうしたイベントも可能にしているのではないでしょうか。

日本においても、比較的、そうした条件が整っている地域に関しては可能なのかも知れません。それぞれの地域にあった取り組みでよいのでしょう。


ややもすると、効率や合理性だけを重視しまいがちですが、私達は大切なものを捨ててきてはいないでしょうか。大量生産や画一的な”もの・こと”を、何にでも求めることは間違いではないか・・・。 ”個”を大切にしながらも、協調しつつ、安心して暮せる地域、その集合体でありたいものです。そして、環境面も意識し、持続可能な社会を築いて行く・残していくことが私達の大きな責務の一つなのでしょう。


紆余曲折はあるでしょうが、今後とも、北欧周辺(ドイツ含む)の動向は気にしたいところです。