ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツ: 13のワイン産地を紹介

2015-10-08 22:42:59 | 日記
2015年10月8日(Thu.) 秋を迎えたドイツ、ドイツワインの主な13ヶ所の産地を紹介した情報です。 (ニュースソース: DW-DE)


<原文の一部>

Germany’s wine regions

ドイツのワイン地方(産地)

Autumn is the harvest season in Germany’s 13 different wine regions. Take a trip into the world of Riesling, Müller Thurgau, Silvaner and co.

秋は、ドイツの13のワイン産地にとっては収穫のシーズンです。さあ、リースリング(葡萄の品種、以下同様)、ミュラー・トゥルガウ、シルバーナなどの世界を旅してみましょう。

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(以下、特徴的な部分のみ注記します。)

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Rheinhessen: ラインヘッセン、26,000ヘクタール(ha)・・・葡萄畑の広さ



Rheingau: ラインガウ



Middle Rhine: 中部ライン



Palatinate: プファルツ・・・第66代のワイン女王です。



Franconia: フランコニア



Moselle: モーゼル、ドイツで最も古いワイン産地です。



Baden: バーデン



Württemberg: ヴュルテンブルク、赤ワインで有名。



Ahr: アール



Saale-Unstrut: ザーレ・ウンシュトルト、ドイツの最北部ワイン生産地になっています。



Saxony: スパークリングワインが有名。



Nahe: 4,000haと言う広さの葡萄畑はドイツで最も小さいレベルの産地の一つです。 



Hessische Bergstrasse: This region is located north of Heidelberg. Just 452 hectares in size, it boasts 233 different types of soil. Wines differ from place to place. They are rarely found on shop shelves because they are almost all sold and drunk locally.
・・・452haという狭さ、しかし、土壌が233種類なので、個々に違ったワインになっています。そうしたことから、お店(棚)でみつけることはめったにないのです。この地域で大半が消費されているからです。


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ドイツワインは、世界的なレベルでは、どう見られているのでしょうか。詳しくはわかりませんが、ドイツに短期とは言え滞在した経験がある私にとっては、親しみを感じるワインでもあります。

但し、近在の酒屋(量販店)さんなどで品定めするにしても、ドイツワインの種類は少ないのが一般的です。しかし、リ-スリング(白、辛口)をみつけたりすると、しばしば購入してしまいます。もっとも、白ワインは、デンマークでソムリエに薦められたイタリアのGAVI(ガヴィ)が一番多いのですが・・・。

上の記事で、13番目に登場した Hessische Bergstrasse は 452ha で、ドイツでは一番狭いと言っています。452haはおよそ452町歩と言えますので、日本的に考えると狭くないな・・・とも思ってしまいます。が、それよりも、その中で233種もの土壌の違いがあって、個々に違うワインを生産し、それを地域で消費している・・・と言うことが、それはそれでスバラシイことだと思います。

大々的な大量生産を追及するのではなく、地域に合った品物を作り出し、それを顔の見える範囲で供給・消費して行く、そこに経済の持続的な循環が形成される。余裕があれば、周辺地域にも供給する。

金儲けばかりに走るのではなく、それぞれの地域が、様々な分野で持続可能な形態の経済サイクルを回す。それが、都市計画の基本セルであったらいいと感じます。そうした理想的な地域社会の青写真を示した方がいましたね。確か、ドイツに・・・。