ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツ: 建築様式・ルネサンス

2015-10-22 21:44:55 | 日記
2015年10月22日(Thu.) 建築様式の続きになります。ルネサンス様式はゴシックの後の14世紀頃、中部イタリアのフィレンツェで始まったとされています。ドイツに伝わったのは16世紀後半や17世紀前半と言われています。

ドイツで有名な建物の一つとして、ブレーメンの市庁舎があります。2013年の10月末、冬迫る晩秋にブレーメンを訪問しています。その時の写真をご紹介します。

ちなみに、ブレーメンの市庁舎の全体としてはゴシックに基づいていて、マルクト広場側の正面がルネサンス様式になっています。また、ルネサンスの特徴としては、端正で華麗とも言われています。破風(はふ: 屋根飾り)も特徴です。



左手前のドイツ国旗が掲揚されているのが市庁舎、後方には聖ペトリ大聖堂です。



後方の建物が市庁舎で破風が見えています。手前にはローラント像が立っています。



ローラント像、高さは約10mです。



マルクト広場側から。右中央の緑色屋根の建物が市庁舎、破風も写っています。






オベルン通り(Obernstr.)から見た市庁舎と、後方の聖ペトリ大聖堂の二つの尖塔も写っています。



ブレーメンでは3泊していますので、その中で写したものから抽出して掲載しました。ブレーメンの後は、さらに北方のリューベックへ向いました。11月初旬になっていたこともあり、冬の寒さを感じたころでした。思い出します。





ドイツ: 建築様式・ゴシック

2015-10-21 20:59:35 | 日記
2015年10月21日(Wed.) 建築様式のゴシック、2013年ドイツ滞在でめぐり合ったものをご紹介します。ロマネスク様式の後に、北フランスを中心に広がって行った建築様式です。


ドイツに到着して最初に宿泊したのがケルン、そこにあるケルン大聖堂は13世紀に着工し、完成したのは19世紀(1880年)です。高さは157mもあります。(写真は、クリックすれば拡大して見ることができます。)


これは、ケルン中央駅側から撮影したものです。


正面入口付近です。(西側)




東側にあるライン川方面から見ています。


右側はケルン中央駅の屋根です。












ゴシック様式の特徴である尖頭アーチとリブ・ヴォールトが天井に見えています。


このステンドグラスは、バイエルン王が奉納したものでバイエルン窓と呼ばれているものです。




ライン川に架かるホーエンツォレルン橋とケルン大聖堂です。



続いて、ケルンの次に訪れたのは環境先進都市としても有名なミュンスターです。30年戦争(1618~1648)が終わって、ヴェストファーレン条約(国際平和条約)が締結されましたが、ここで調印されました。ちなみに、もう一ヶ所のオスナブリュックでも調印されています。

このミュンスターにある大聖堂もゴシック様式です。外観は、ケルン大聖堂とは大きく異なりますが、いくつかの特徴点としては共通するものがあります。


これは、到着した日(火曜日)の昼頃に撮影したものです。翌日の水曜日は朝市が開かれるので、その時の写真もUPします。


水曜日の午前中、朝市が開かれています。

 
出入口付近です。


尖頭アーチとリブ・ヴォールトが天井に見えます。

  

このミュンスター大聖堂を遠方から見た時は、その落ち着いた風貌からロマネスク様式であるかのようにも感じましたが、ゴシックでありました。ちなみに、建築に関しての専門家ではありませんので、印象については、個人的なものです。

但し、こうした建物がどの様式に該当しているかは、調査した上で記述していますので誤りはない(少ない)と思います。



つづいては、時代の流れに即して「ルネサンス様式」のものを掲載する予定です。

ドイツ: 建築様式・ロマネスク

2015-10-20 21:31:05 | 日記
2015年10月20日(Tue) 唐突ですが、2013年のドイツ滞在時に見かけたロマネスク様式の建物をご紹介します。

これは、2013年10月、滞在中のノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州ラーデンの街から、列車で日帰り旅行したミンデンの街で見かけた建物(教会)です。

名称は「ミンデン大聖堂」、凸の字形をした直方体状のファサード(正面からの姿)が特長的です。11~12世紀頃の建築物で、ミンデンの顔の一つでしょう。
















落ち着いた印象が心に残っています。


尚、ミンデンを訪問した時の内容は、既に紹介済みですが、ここには、ミッテルランド運河(カナル)とヴェーザー川が「立体交差」するポイントもあり、みごとな景観を造り出していました。 他には、「クラインガルテン(シュナイダーガルテン)」を見に行った場所でもあります。

2013年10月の中旬のことでした。ちょうど2年前、あらためて懐かしく感じています。




ドイツ: 2枚羽根の新しい風力発電機

2015-10-16 14:46:49 | 日記
2015年10月16日(Fri.) 一昨日のドイツ情報です。 レゴ方式の新しい風力発電機が登場したことを報じています。 (ニュースソース: DW-DE)





<原文の一部>

A Lego-style wind turbine to reduce emissions and bring wind energy to developing countries

レゴスタイルと呼ばれる風力発電機は、排出量の削減とともに、開発途上国に風力エネルギーをもたらします。


Wind turbines are huge, requiring special transport and equipment for assembly. But a German engineer is working on a model made of modular parts, which he hopes will help renewable energy go truly global.

風力発電機はとても大きく、特別な輸送機器や組立装置を必要とします。しかし、一人のドイツ人エンジニアは、装置の構成部品を製作しており、そして、彼は再生可能エネルギーが世界に広まることの助けになることも願っています。


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Big blocks as basis

大きなブロックが基本


The light bulb came on when Richert remembered how he and his son used to like building towers with Lego toy blocks. At that moment, it became clear that the wind turbine of the future should be constructed modular, the aerospace engineer told DW.

Richert(リチャート: エンジニア)は、息子とレゴブロック(デンマーク製のおもちゃ)でタワーを組み立てることを思い出した時に閃きました。この瞬間、未来の風力発電機はモジュラー型(組立型)にすべきと言うことがハッキリした・・・と、この航空宇宙エンジニアはDW(報道サイト)に語りました。


この写真は、これまでの一般的な輸送方法例を示したものです。



So instead of starting with steel components at least 30 meters (98 feet) long, the Lego-style tower - called SkyWind - is assembled out of ready-made concrete plates that are 10 meters long.

従って、少なくとも30mの長さがあるスチール構造物の代わりに、レゴスタイルのタワーは、-「SkyWind」と呼ばれる- 長さが10mほどのコンクリート板で組立られます。


"The big advantage of this concept is that a small local company can produce the concrete plates, and bring them with relatively small trucks to the site," Richert told DW.

”この考え方の優位性は、小さなローカル企業でもこのコンクリート板が製造できることと、比較的小さなトラックでも設置場所まで運ぶことができること。” と Richert は言います。


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A prototype for this Lego-style wind turbine has been built in a test field near Richert's home in Husum, in far northern Germany on the North Sea coast. There, Richert and his colleagues even managed to eliminate the need for cranes in construction.

このレゴスタイル風力発電機のプロトタイプ(基本モデル)は、リチャートの家のある Husum 、北部ドイツから遠い北海沿岸(海岸)に設置されました。そして、リチャートと同僚たちは、建設に必要なクレーンの必要性の排除についても検討したと伝えています。


これも従来方式のクレーンを使っての設置の様子を示しています。(巻頭写真は、自力で巻き上げる方式、比較下さい。)


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A patented self-winding system replaces the crane, lifting the rotor blades - together with the gear and the generator - to the hub 135 meters above ground. No cranes needed, and less heavy vehicle transport: both benefit the environment.

特許取得済みのクレーンに代わる自動巻上げシステムは、回転翼をギアと動力で吊り上げ、地上135mの接合点(ハブ)まで持ち上げます。クレーンの必要性がなく、大型輸送機の必要性も少ない。これらも環境面で効力(利点)を生み出します。





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このニュースのタイトルを読んだ時、レゴの名前があったので、デンマークの会社に関することかと思ってしまいましたが、読んでいくとそうではなくて、レゴブロックを息子といっしょに組み立てていたことにヒントを得て、考案したものであることがわかりました。


全てを訳したわけではありませんが、大型の風力発電機を製作したり、輸送・設置等するには、かなりの大掛かりな設備やインフラを必要とするようです。そうしたことを考慮すると、比較的小さ目のサイズにモジュール化して扱うことで、発展途上国でも扱える方式であることにも期待を寄せているようです。

また、通常、回転翼は3枚方式ですが、このレゴスタイルの場合は、2枚方式であり、設備費用や建設コスト、そして、メンテナンス費用の削減にもなっていると伝えています。

まさに、ドイツの、再生可能エネルギー分野への挑戦の一つだろうと思います。



翻って、日本は、原発再稼動にばく進・暴走する情けない政府・地方自治体・首長・地方議員・企業家等々、金銭的恩恵に連なる目先のことしかわからない・考えない愚人が如何に多いことでしょうか。

原発マネーや補助金等を関係者で分配し、そして、いざ事故発生した場合は、「国」が責任を持って面倒みて下さいよ・・・、よくもこんな身勝手極まりない思考ができるものだと呆れるばかりです。こいつらは人間じゃない・・・と思えます。 エゴ・利己の塊りでしょう。


それよりも、再生可能エネルギーや、地方独自の創生プログラムを自らが考案し、且つ、それぞれが人まねでなく、その土地の歴史観や独自性を勘案しつつ考え・試行して行くべきでしょう。

容易ではないことも事実でしょうが、要は、価値感をどこに持つか・・・です。そうした考えを共有することが出来れば、地域としての持続可能なスタイルも少しずつ見えてくるのではないでしょうか。逆に、特効薬はないのかも知れません。


何が大切なのか、少なくともわかっている人が政治家(地方議員含む)になるべきでしょう。








ドイツ: 初雪を観測

2015-10-14 23:23:43 | 日記
2015年10月14日(Wed.) ドイツ現地時間の火曜日夜、いくつかの地方で初雪を観測したと伝えています。 (ニュースソース: DW-DE)





<原文の一部>

First snow showers: Winter has arrived early in Germany

初雪: ドイツに、早くも冬が来ました。


It snowed in some regions of Germany, including low-lying areas, on Tuesday night (13.10.2015). But weather experts say the cold snap won't last.

ドイツのいくつかの地方で雪が降りました。10月13日の火曜日の夜のことで、低地地方(北部)を含みます。しかし、専門家は、寒波は長続きはしないだろうと言っています。


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The Alps, northern Bavaria, Thu(ウムラウト)ringen, the Vogtland region and the Erzgebirge saw most of the snow. Snow in higher regions is normal for this time of year, but this time lower lying regions also obtained some snow and that is unusual. The north west of the country also experienced some snowfall and frost, but the snow soon melted again as the ground is too warm.

アルプス、北部バイエルン、テューリンゲン、他で雪を観測。高所地方でのこの時期の雪は普通のことですが、低地地方(北部の沿岸地域)での雪は普通のことではありません。北西部地域でも降雪や霜を観測しましたが、地面が暖かいので、すぐに溶けてしまいました。


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別のメディアも同様のレポートを出しています。 (下の写真は THE LOCAL DE 掲載のものです。)

(テューリンゲン)


(出典: DWD)



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場所によっては、初雪の観測は例年のことのようですが、そうでもない地域でも観測されたようです。ちなみに、デンマークのサイトでも降雪を伝えていますので、かなり広い範囲での一時的な寒波のようです。


思い出したのは、ドイツに滞在した時のこと。ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州の最北部であって、ドイツ全体からすれば北西部に位置したところです。2013年の10月は、朝はストーブを使っていましたが、降雪はありませんでした。翌11月の中旬には日本に帰国してしまいましたが、真冬にはマイナス20℃も記録したことがある場所なのです。



それにしても、移民・難民の流れは収まってはいないのでしょうね。仮住まいの場所であったり、戸外での過ごす人もいるのではないかと心配してしまいます。