「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

「サッカー文化フォーラム&アーカイブス」夢追い人、しばし活動休止です。

2016年03月01日 21時03分25秒 | サッカー文化
先週、2016年シーズンのJリーグがスタートしました。

昨シーズンまで23シーズン、変わることなくJリーグ全試合の録画収録、スポーツ紙の1面掲載日のストック、サッカー関連番組の可能な限りの録画収録などを続けてきましたが、今回のシーズンインに際しては、録画収録なし、スポーツ紙のストックなし、サッカー関連番組のチェックなしでした。

Jリーグ完全放送を行っているスカパーさんには、毎年、この時期に何らかのチャンネル加入手続きをしてきましたが、今年は、つい先日、たった一つ残していた「日テレG+」のチャンネル契約終了連絡を行ない、スカパーさんの契約は基本契約のみとなりました。

スカパーさんの電話口に出られたオペレーターの方から「15年間の長きにわたりスカパーを視聴いただきありがとうございました。お差支えなければチャンネル契約をお辞めになった理由をお聞かせいただけませんか」という質問をいただきました。


「15年の長きにわたり」と付け加えていただいた点は、単なるマニュアルどおりの対応とは違って感心しましたが、私からは「スカパーさんが発足してから15年ということなんですね、私は23年前にJリーグがスタートした当時のSport-i当時からの契約ですので、私の中では23年間のお付き合いです」と話したら、いまひとつピンとこない感じでした。

それでも私はこう続けました。「23年間続けてきたJリーグ視聴を終了するという歴史的なご連絡です」

オペレーターさんは「そうですかぁ」といった程度でしたが、私にとっては万感の思いを込めた歴史的な連絡でした。

少なくとも、皆さんに発信し続けてきた「サッカー文化」としてのJリーグの試合放送と関連するサッカー番組収録を続け100年先に繋いでいきますということを、途切れさせたわけです。

これまで蓄積してきた23年間の情報・記録は保存していますが、24年目以降何年途切れるかはわかりませんが、記録は保存されません。それだけは確かです。

私が今回こういう決断をした理由の一つに、かの、日本サッカー界のレジェンドジャーナリスト・賀川浩先生がおっしゃってくださった至言があります。

2年前に神戸をお訪ねした私に対して賀川先生は「いまはもうデジタルの時代、ネットの時代なので、単純な記録はあまり重要ではないと思う。デシタル以降の記録はネット等で何とか手に入るようになったから・・・。けれども以前のアナログ時代の記録は残しておかないと、あとあと調査研究しようにも手がかりがない。そういう意味であなたの取り組みは大変意味がある」とおっしゃいました。

私は、先生のこのお話しの中で「デジタルの時代、ネットの時代なので、単純な記録はあまり重要ではないと思う。」という点に心を奪われました。賀川先生は記録の保存ということの、時代的意味を私に教えてくださったのです。

この言葉をお聞きしていたからこそ、今回、私は録画収録作業を途切らせても大きな後悔にはならないと考えたのです。

それでも、私としては、ずっと手掛けてきた作業ですから、私自身に大きな変化がなければ、24年目のシーズンも続けていたことでしょう。

なぜ、辞めることになったかといいますと、3月末で現在収入を得ている仕事が終了するため、4月以降の新たな仕事として、東京都内ではなく山梨県の河口湖で観光客相手のちいさな店を始めることにしたことから、単身赴任のような生活に変わったためです。

もはや一日のほとんどを店の仕事に費やす生活に変わったため、2月27~28日のJ1リーグ9試合は1試合もテレビ観戦できませんでした。まさに24年目にして初めての経験でした。

それから、1999年シーズン途中まで進んでいた、サッカー関連映像ビデオのHDD化作業も、昨年10月以降ストップしています。心配なのはビデオテープのカビ発生です。このあと、どれぐらいの期間中断するかわかりませんが、消滅まではしないでしょうから、気持ちと時間の余裕ができたら再開したいと考えています。

これまで、このブログの書き込みで、私の記録保存の取り組みに賛同してくださる方が申し出てくださることを期待してきました。それは、これからも変わらずに期待しております。どなたか取り組みを手助けしてくださる方がおられましたら、ぜひご一報ください。よろしくお願いします。

このブログの書き込みは、これからも続けていきたいと思います。
折しも、サッカー界は変化の時を迎えていますね。FIFAもJFAも新体制になります。メッシ・クリロナの時代ももうまもなく終焉でしょうし、日本代表も世代交代の時期が来るでしょう。サッカー界全体が、明らかに次の時代に向かっていく変わり目の時だと思います。

そんな中で、私も節目の時を迎えたことになります。
では、また。





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