「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

川口能活選手「引退」誰もの心に残る彼、自身にある心残り

2018年11月05日 20時36分17秒 | サッカー選手応援
今朝の日刊スポーツ紙、1面にデカデカと「川口能活 引退」。同紙が彼に贈る最大限のはなむけです。紙面一杯に、彼の活躍を報じる紙面の数々。

そして、続々と届く称賛とリスペクトのコメントや論評。
一つひとつ丹念に読みたいので、数日かけたいと思っています。

そんな中、当の本人には完全燃焼感はなく、なんと言っても4度のワールドカップで、自身が守った試合で勝利出来なかった心残りのままの引退となったようです。

でも川口選手!!
それは時代がそうだったからです。

あなたは、日本中の悲願だったワールドカップ初出場の舞台のゴールマウスを守った選手です。それに勝る栄光と誉れはないでしょう。【この部分の途中で一旦書き込みを中断して、その後は8日に書き足しました】

あの当時、ワールドカップ本大会とは、出場したことに意義があった時代であり、川口選手は苦しかったアジア最終予選のゴールマウスも守りきった立役者です。

いくら私がそう話しても「2002年大会はゴールマウスを守れなかった。それが痛恨の極み。2006年大会は自分のミスもあって勝てなかった。だから4大会出場といっても喜べない」と言いたいのでしょう。

まぁ、中学の時からエリートGKとして世代ごとの頂点に君臨して、Jリーグに入ってからは、当時の日本代表正ゴールキーパーをあっさりと控えに追いやるほどの才能を示した川口選手ですが、GKとして完全無欠の身体能力に恵まれたわけではないことを考えれば、空前の成功を収めた選手というべきではないでしょうか。

多くのサッカーライターたちが競って川口選手の凄さを称賛しているのも、そこだと思います。GKとして決して身体能力に恵まれたわけではない中、これまでのGK像を180度覆して「少年たちが憧れ、目指したいポジション」に変えた功績が大きいからです。

おそらくご自身は、まだ、そんな実感がないと思いますが、いつか、そういう役割を果たしたんだと気づいた時、ワールドカップで一度も勝てなかったといって悔しがったことがウソのように思えるでしょう。

川口選手引退の記事とご本人の感想を知って、そんなことを感じました。
では、また。
コメント
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