「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

巨大マネーに支配されていくのか、全世界のサッカーは(1)

2018年09月07日 20時42分17秒 | サッカー選手応援
9月4日の書き込みで「イニエスタのフィロソフィー」について語りました。

イニエスタが神戸に脈々と受け継がれるフィロソフィーをもたらし、楽天・三木谷社長の資金力で神戸の戦力が強化されれば、20年後ぐらいには、常勝軍団と呼ばれるクラブとなり、鹿島と覇を競い合う「Jリーグにおける宿命のライバル」と言われるようになるかもしれないと。

その書き込み動機を与えてくれた、スポーツN umber誌960号の、もう一つテーマは「全世界のサッカーを支配するかのような動きを見せている巨大マネー」についてでした。

かつて、私たちはロシアの大富豪アブラモビッチ氏が、イングランド・プレミアリーグのチェルシーを買収し、豊富な資金力で選手をかき集め、まわりを戦々恐々とさせたことを記憶しています。

それ以前は、自国の大富豪がクラブの経営権を握るケースしか知りませんでしたが、縁もゆかりもない外国人が乗り込んでくる時代になったのだと感じたのです。

そして近年、その動きは加速度的に広がっていることをN umber誌はレポートしています。プレミアリーグではマンチェスター・シティの経営権を握るU AEのアブダビ王族、フランスリーグではパリ・サン=ジェルマンを買収した同じ中東のカタールの国営投資会社、イタリア・セリエAではインテルの経営権を握った中国人オーナーといった具合です。

中国人による爆買いとも言える進出ぶりは、セリエA、リーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグと、とどまるところを知らない勢いのようです。

彼らは、それぞれの野望を抱き、途方もないマネーを注ぎ込んでサッカーの世界を牛耳ろうとしています。これまでは、欧州サッカーの一部での出来事のように思われていたことが、全世界を巻き込みつつある様相を呈しているようです。

すでに日本のサッカーも無関係ではなくなってきています。例えば横浜マリノス、先ほどあげたマンチェスター・シティとの提携関係を結んでいます。もちろんマリノスのメリットも大きいwinwinの関係ですが、シティの世界戦略に組み込まれていることも事実です。

Jリーグは、まだローカルリーグ扱いで、巨大マネーにとって旨みのない感じですが、そのうち、何がキッカケになるかわかりませんが、どこかの巨大マネーのターゲットにされる日が来るかもしれません。

仮に巨大マネーが入り込んでも、クリーンなビジネスとして日本のサッカーファンに新たな夢を提供するだけなら大歓迎かも知れませんが、そんなことは幻想であり、巨大マネーが支配する世界には必ずと言っていいほど、腐敗、不正、陰謀といった、およそフェアプレーとは無縁の、闇の世界がうごめいています。

次回の書き込みでは、日本語翻訳版が今年7月出版された、アメリカ人ジャーナリスト ケン・ベンシンガー著の「レッドカード 汚職のワールドカップ」で克明に明らかにされた、FIFAとその傘下の各大陸サッカー連盟を舞台にした、驚くべき賄賂の構造についてレポートします。

では、また。
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G大阪の布陣に1人戻ってきただけで、強いガンバに変身

2018年09月07日 20時25分28秒 | サッカー選手応援
9月1日に行われたJリーグ第25節、降格圏に沈むG大阪は、優勝争いに絡んでいる川崎と対戦しました。最近の両チームの出来からして、ガンバに勝ち目なしと思っていましたが2-0で勝ちました。

3日発売のエルゴラッソ紙が、今野泰幸選手の写真を大きく掲載、彼の活躍を報じていましたが、まさに1人戻ってきただけで、強いガンバに変身したことを、まざまざと見せてくれました。

この日のガンバのメンバーをあらためて見ると、とても降格圏に沈む必要のない戦力のように思います。前線に渡邊千真選手が加入したのも大きいですが、何と言っても「コンちゃん」が戻ってきた効果が絶大だと思います。

次の26節、磐田戦が俄然見ものです。磐田は25節、名古屋に6失点と屈辱的な負け方をしていますから、こちらも負けが許されない立場です。

だからといってガンバが、ここで負けては川崎戦に勝った意味がなくなります。まるで、シーズン最終盤のような、ヒリヒリする試合になりそうですか、ここでガンバが勝ち切れれば、名古屋に続いてガンバも、降格圏脱出ロケットに点火されるかもしれません。

コンちゃんこと、今野泰幸選手の復帰によって得た勝利は、そう期待を持たせるだけの価値のあるものだと感じました。

では、また。
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