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第1,166話 他の人がどう思うかではなく、自分が好きで選んだ仕事を楽しんでやる

2023年05月17日 | キャリア

「社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

「たとえば映画に出たとして、10人が映画を見てくれたら10人が好きっていうことはない。何人かは木村佳乃の顔が嫌い、声が嫌い、まず演技を見てもらう前に。という人もいるし、もちろん作品を見て木村佳乃の演技が嫌いだという人もいる。また、好きだと言ってくださる人もいるけど、評価って本当にバラバラ。何が大事かって、自分が好きでやってることが大事で、評価ばっかり気にしていたら、それこそ心が持たないような気がする。何が大事って、自分が好きでやっているという、その気持ちが一番大事だと思う。」

これは、5月15日に放送されたNHKの「鶴瓶の家族に乾杯」にゲストとして出演した、女優の木村佳乃さんの言葉です。高校生から「メンタルの持ち方はどうしているのですか?」と質問されて答えたものです。

「何が大事かって、自分が好きでやってることが大事」と語ったときの木村さんは特に気負ったところもなく、とても清々しい表情でした。この言葉を聞いて私が感じたことは、「自身の仕事を好きな気持ちで行っていることは幸せなことだな。そして、そうした仕事を自らつかんだのは木村さん自身なんだな」と思いました。というのは、以前他の番組で木村さんは学生時代に女優になりたいと考え、伝手を頼って現在所属している事務所の社長に「女優になりたい」と訴え、その結果社長は木村さんの一途な思いに応えるべく事務所を開設したということを聞いたことがあったからです。木村さんは女優になりたいという夢をかなえるべく主体的に動き、その結果、夢を実現し、現在その仕事を心から楽しんでやっているわけです。

私たちは「他者から認められたい、評価されたい」などと、とかく他者からの評価を優先し自分がどうしたいのか、どうなりたいのかということを軽視してしまうことがあります。

他者の考えを大切にしたり、その評価を気にしたりすること自体はもちろん悪いことではありません。しかし、そこに重きを置きすぎると自分の気持ちや考えは二の次となってしまい、そもそも誰のために、何のために頑張っているのかという大事な本質を見失ってしまうことがあるのではないでしょうか。

では、私たちが自身より他者の評価を優先してしまうことがあるのはなぜなのでしょうか?

理由は様々とは思いますが、日本には古今、個よりも集団を大切にしたり出る杭は打たれたりするという風土が多かれ少なかれあるように思います。つまり、周囲に受け入れてもらいうまくやっていくためには、自分の考えよりもまず他者がどのように感じるのかを考える他者優先の習慣が身についてしまっている傾向が少なからずあるように思えます。もちろん、集団を大切にすることは悪いことではないのですが、最近は周囲の評価を気にしすぎるあまり、窮屈な生き方になってしまっている人が少なくないように思えるのです。

言うまでもないことですが、私達の人生の主役は自分自身です。他者がどのように思うかという他者評価は一旦脇において、まず「自分がどうしたいのか、どこへ向かいたいのか、最終的にどのようになりたいのか」を考えることの大切さは、言うまでもないことです。

木村佳乃さんの「他の人がどう思うかではなく、自分が好きで選んだ仕事を楽しんでやる」という言葉を聞いた高校生が「あのとき木村佳乃さんから言われた言葉が自分の人生にプラスの影響があった」と思う日が来るのではないかと思うとともに、自分自身もいろいろ考えさせられた番組でした。

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