「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。
2020年4月に大学に入学した新入生は可哀そうだ、アンラッキーだという声をよく聞きます。入学はしたもののキャンパスライフは皆無、友達もできず、ひたすらオンライン授業です。たしかに、もしも自分がそういう目に合ったら、大きなストレスを感じてしまうことでしょう。
しかし、もっと大変なのは今年の春、学校を卒業して就職した新入社員です。ほとんどの企業では入社式の後、十分な新入社員研修を実施できず、すぐに(形式的に)配属となっています。しかも配属先の職場の多くはテレワークになっており、先輩や上司とのコミュニケーションもままならず、といった状態です。
さて、企業の人事責任者および人事育成担当者に対するアンケート※によれば、2020年の新入社員がそれ以前の世代に比べて「優れていると感じる点」は「まじめである」が最多で46%、次いで「ITに強い」が35%、「自分の時間を大切にする」が33%となっています。
一方、「劣っていると感じる点」は、「受身的である」が最多で51%、次いで「競争心がない」が35%、「叱られることに慣れていない」が34%なとなっています。
つまり「今年の新人は、まじめだが積極性に欠ける」というわけです。とはいえ、これは今年に限ったことではなく、10年以上前からそうした傾向はありました。
当社の基本的な考え方は「人材は直属の上司だけでなく、職場の先輩、他部署の社員、その他仕事で関わる全ての人が寄ってたかって育てることが必要!」というものです。当社の研修、特に管理職、監督職研修ではこのことを何度も何度も口にします。
人材育成は全社員の仕事です!経営者も人材育成の担当者です。
例年なら職場にいる新人に話しかけて、仕事のちょっとしたコツや役に立つノウハウを教えたり、励ましたりできましたが今年はできません。
「3密」の集合研修が無理なら、最低限テレワークで研修を実施してください。そして、ZoomやGoogle MeetやTEAMSなどを使って、いつでもだれからでも良いので声をかけてください。メールでも電話でも手紙だって構いません。仕事の忙しさを言い訳にしないでください。
「まじめだが積極性に欠ける」人材を枯らさずに育てるにはそれしかありません。
人材を枯らせば会社が枯れます。
※ HRpro (HR総研のホームページ)参照