今年のゴールデンウィークですが、早くも後半戦に入りました。冒頭の写真は三浦海岸ですが、本日はまあまあの天気に恵まれたこともあり、各地で道路が大渋滞をしていました。もはや大型連休の風物詩とも言えるこの大渋滞ですが、今日の高速道路は軒並み30~40キロの渋滞だったようです。想像するだけで、思わず「うんざり」してしまいます。
ところで、先日のNHKの番組 あさイチで「混雑・渋滞に巻き込まれない大型連休!座れる新幹線自由席、スイスイ走る高速道路」が取り上げられていました。
高速道路の渋滞に関しては、渋滞学でお馴染みの東京大学の西成活裕教授が出演されていましたが、先生によれば「渋滞に巻き込まれたら左車線を走れ」なのだそうです。
その理由は「みなさん追い越し車線に移動したがるので、左車線の車が少なくなるんです。渋滞の中を1時間走行すると、左車線のほうが10~15分早いですね」とのことでした。
これ以外にも渋滞を起こさせないポイントとして、先生は「ドライバー全員が車間距離を詰めずに走れば渋滞にはなりにくい」ともおっしゃっています。
私自身、頭ではわかっていても自分がドライバーになったときには、車間距離を空けると自分の前に割り込みをされてしまうのではないかと考えてしまい、ついつい前の車との車間距離を詰めてしまっています。私も渋滞を引き起こす原因を作ってしまっているわけですね。
さて、話は少々変わりますが、道路の渋滞と同じく思わず「うんざり」してしまうものに、行列があります。
ゴールデンウィークに限ったことではありませんが、遊園地のアトラクションの行列待ちや有名なラーメン店などの行列など、列の後ろに着いたときにこの後一体どれくらいの時間を待たなければならないのだろうと思うことは多いと思います。
そういう場面で、一つの考え方として役に立つのが「リトルの公式」です。この公式を使って考えると、ある程度待ち時間の目安を立てることができるのです。
リトルの公式はマサチューセッツ工科大学教授のジョン・リトルが証明した公式で、列の長さが替わらない場合、「待ち時間」=行列の総人数÷1分間で行列に加わる人数で算出します。
たとえば、ラーメン屋の待ち行列で12時から13時の1時間に60人のお客さんがやってくるとします。そして、1人のお客が食事を終える平均時間は20分だとします。
このラーメン屋では平均何人が待っていて、平均の待ち時間は何分になるのかを考えると、答は平均20人待っていて、平均待ち時間は20分になることがわかります。
ゴールデンウィーク後半戦でも、きっと様々な所でいろいろな行列ができています。「長蛇の列の後ろに着くのか、諦めるのか」迷ったときに、判断の目安としてリトルの公式を使って待ち時間を計算してみてはいかがでしょうか。
それにしても、この待ち時間、リトルの公式で目安がわかるのはいいのですが、では、どこまでなら待てるのかは別問題です。
人よっては何時間でも平気で並び続ける人もいますが、皆さんはどの程度までなら待ち続けられるのでしょうか?
どこまで我慢して並び続けられるのかは、対象が何かやそれぞれの価値観にもよるのでしょうが、私自身は年齢に反比例して、我慢できる時間がどんどん短くなっていくような気がしてしょうがありません(笑)。
果たして、この関係性にも何らかの「公式」があるのかないのか、どなたかご存知の方はいらっしゃいませんか?