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円乗院のしだれ桜  さいたま市中央区

2012年04月10日 14時40分05秒 | 盆栽・桜・花・木・緑・動物
円乗院のしだれ桜 さいたま市中央区

この時期、桜キチは極めて忙しい。花を見に東奔西走するからだ。さいたま市に籠ったのだから、今年はさいたま市中の桜を見てみたい。

新聞に中央区本町の「円乗院」の満開の桜が掲載されていたので、気温が22度にもなった11年4月6日、ママチャリに乗って出かけた。中央区というとなじみがないが、旧与野市のことである。

合併で浦和、大宮は区の名として残ったのに、与野市だけはこのような「いかにも合併しました」という代わり映えのしない名に変わった。

昔から神社仏閣には興味があるので、この寺には、何度も出かけたのに、花の時期に出かけたことはない。バラで有名な与野公園に隣接した古刹である。

寺の桜といえば、浦和区の中心部で、埼玉会館や県立図書館に近い「玉蔵院」のしだれ桜が親しまれており、「浦和の桜は玉蔵院の開花から始まる」と言われるほどだ。

初めて見る円乗院の桜は、玉蔵院をしのぐ素晴らしさだった。市の天然記念物で、名は「千代桜」、江戸時代中期に植えられ、樹齢約300年と掲示板にある。エドヒガンの変種で、樹高5.3m。しだれ桜である。

もっとすごいのは、後ろに立つ多宝塔である。高さ30m、間口7.5m。日本三大塔の一つだという。桜の写真だけを撮っていたのを、多宝塔をバックにしたのに切り替えた。(写真)

高野山金剛峰寺、根来寺の多宝塔に次ぐというから驚く。多宝塔とは、写真のように上層が円形、下層が方形の二重の塔だと、調べてみて初めて分かった。内部に釈迦の像などを安置する。

隣の与野公園は、染井吉野が満開で、まだ学校が始まっていないのか子供づれでにぎわっていた。桜には、染井吉野のように群れをなして咲き、迫力で迫る「群桜」と「千代桜」のような「孤桜」があるが、与野では双方が隣り合っているわけだ。

与野公園は中央区の象徴みたいな場所で、5月にはバラまつりが開かれ、また多くの人でにぎわう。








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