素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

⛰ 懐かしの剱岳 ⛰

2021年10月08日 | 日本百名山

巨大な岩塊・剱岳へ 

最もポピュラーなルート「ツルギの銀座」と言われる別山尾根を往復する。

この別山尾根ルートは剱岳への一般ルートとして知られていますが、気の抜けない岩場の登下降が最大のポイントとなります。

実際に別山乗越から剱岳を眺めても、そこに登山ルートがあるとはとても思えない。

山が急峻にせり上がり、ピークや尾根が重なり合って巨大な山塊を形成しているからです。

途中にエスケープルートは無いので、取り付く前の体調や天候状況の確認は必要です。

   ※ここでの写真は2012(H24)年9月22日に撮影したものです。

 

                                    

黒四ダム下より出発し、内蔵助平経由真砂沢ロッジへ。翌日は剣沢雪渓を攻め、剣山荘へ。

剣山荘に荷を置き、必要最小限の荷で剱に向かいました。

ここでは、剣山荘からの別山尾根ルートをご紹介いたします。

剣山荘を過ぎると緩やかな登り斜面に取り付き、ソロソロ休憩でもしようか と思う丁度良いタイミングで一服剱に到着する。

一服剱のピークに立つと前剱が眼前に大きく迫っている。                         ピークから前剱に向かうには、一旦 武蔵(たけぞう)のコルという鞍部に下る。                 ここから稜線の右手、剣沢側のトレイルをたどる。岩がゴロゴロしたガレ場でありスリップや落石、浮き石に細心の注意をする。                                            やがて狭い溝のようになったガレ場に入ると、上部に今にも落ちそうな大岩が見えてくる。

これが前剱大岩で、岩の左側をクサリに沿って通過。 岩溝を抜けた所から、滑り易い岩場を登り詰めると稜線に出て、そこから岩稜をたどると前剱に到着である。

前剱からは頂稜の剱沢側を進み、直ぐに東大谷側へ稜線を乗り越えて、足場が不安定で急峻な岩稜を下る。                                                 それは「登山道」という言葉が不似合いなほどであり、足元がスースーする様な鉄のブリッジを渡って岩棚をトラバースをして行く。

クサリに沿って岩峰の右側を巻き、平蔵谷側をクサリで下る。クサリが約20m。                       下り切ると前剱ノ門と呼ばれる鞍部に到着。

前剱ノ門からは足元の安定したザレ場を慎重に登る。

ルートは平蔵谷側から稜線に出て、東大谷側をトラバースし平蔵ノ頭へ。

更に東大谷側を進むとゴツゴツとした岩に当たり、その岩場をクサリで越え高度感抜群の一枚岩をクサリに沿って下る。

この先は平蔵谷源頭部の岩峰帯を通過する。ルートは平蔵谷側を巻いて進み、登下降路が分かれたところに有る短いクサリ場を過ぎると平蔵のコルに出る。

平蔵のコルに下り立って振り返ると、行き来できるのが不思議なほどの一枚岩。

                                           ここから始まる急な岩場の登りがカニのたてばいです。

平蔵のコルから平蔵谷上部を少し本峰南壁よりに横切った先が取付き点で、垂直に近い50m程の岩場が立ちはだかる。 クサリが設置されているが、慎重・冷静に行動する箇所です。

難所と言われるカニのたてばいを登り切ると、傾斜の緩くなったガレ場の登りとなり、早月尾根からの登山道と合流し、 

                                           稜線上をしばらく進めば、待望の剱岳山頂に立つ。  

岩稜状になった独立峰の山頂で地図を 広げると、後立山連峰、立山三山、槍穂高、薬師岳など360度の大パノラマであるが、雲が多く残念であった。

でも山頂から八ッ峰の岩峰群 を見下ろす、迫力ある眺めは最高でした。

岩と雪の殿堂と言われ、目もくらむような高度感が味わえる豪快な剱岳は、その厳しさゆえに、登山路は別山尾根と早月尾根の2本しかありません。

山頂から北側へ踏み跡が見られるが、北方稜線へはバリエーションルートであり、一般登山路ではなく素人の踏み込みは禁止となっている。

山頂からの景色を充分に楽しんでから下山路へ。                                剱岳は富士山や槍ヶ岳等と同じように、登山路と下山路が別ルートになっています。

下山路は、まず慎重にカニのよこばいへと進みます。 落石に十分注意する。

クサリの付けられた高度感あふれる岩場を岩棚に沿って下って行くが、ホールドスタンスを確実に捕え、 細心の注意を払う。

                                                                 クサリ場を過ぎると、次は長いハシゴの下りとなる。ハシゴに乗り移る時、風 やザックによりバランスを崩さないよう慎重に取り付く。 下り切るとガレ場に出て平蔵のコルに着く。

最後のクサリで降りた先に簡易トイレがある。                            コルからは岩峰帯の平蔵谷側の岩場を巻いて行くが、クサリに振り回されることもあるので、岩を確実につかむ方が安全である。                                          次に東大谷側へ下る急な岩場、約10m降りると平蔵の頭を巻いて通過。

平蔵の頭からは一度稜線に出て平蔵谷側の下山路を進むと前剱の門に出る。

剱岳では土の登下山路は無く全て岩場であり、クサリやハシゴで滑らないようにゆっくりと、下山時は登り以上に慎重に歩を踏むことが必要です。                                    一服剱まで来れば、剣山荘や剱沢小屋が見えてホッとするが、最後まで気は緩めずにしっかりと足元に注意をする。

                          

翌日は別山乗越から立山三山を経由して室堂バスターミナルへ下山の予定でしたが、あいにくの雨になってしまい剱御前小舎で休憩し、雷鳥平から室堂平に上がりバスターミナルへ戻った。

室堂平の草紅葉がとても綺麗でした。

 

 

※ ご覧頂き、ありがとうございます。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 🔶 長いトンネルの出口かも? 🔶 | トップ | ▲ 黒岳、越前岳、呼子岳 回遊 ▲ »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
憧れの剱岳ですね! (清水光一)
2021-10-09 12:08:21
やっぱり難関の剱岳、風格があり怖いですね!
「かつ」と一緒に登った時ですかね。
以前忠さんの写真を見た時、一緒に行きたかったと思いましたが、今冷静に考えると行ってればヤバかったなと。
なにせ私はすごいメタボで岩登りの時、絶対お腹が
引っかかると。
忠さんの写真見てて確信しました。
映画で剱岳・点の記を見た時、パンフレットを買い
今見ています。
カメラマンの木村大作が監督・撮影で話題になった映画です。
ビバルディの「四季」をバックに剱岳の映像がスクリーンいっぱいに映し出されました。
この映画はやはり映画館で見るとスケールがすごいですね!
剱岳を撮っている監督の感動が伝わってきます。
私が雪の大谷を見に行った時、みくりが池から間近に剱岳を見た時、その時も感動しました!
まだ、みくりが池、立山、剱岳と雪の世界ですから、それは綺麗な感動的な景色でした。
すぐ目の前に剱岳が立山がですから。
室堂から立山高原バスで弥陀ヶ原、美女平と下って行く時も何度も振り返り剱岳を眺めていました。
返信する
こんにちは ()
2021-10-09 16:33:09
映画で「剱岳・点の記」を見られましたか?
そう、勝ちゃんが医師からOKの許可がもらえたというので一緒に行って来ました。
顔色見ながらでしたが、下りで少し遅れただけで登りは必死に頑張っていました。
剱の麓の剣山荘に宿泊して登ったのですが、その山荘の休憩室のTシャツに木村大作監督や出演者の浅野忠信さん等が書かれたサインTシャツが飾られていました。
今の時期は室堂平の紅葉も素晴らしいのではとアルバムを見ながら楽しんでいます。
返信する
コメントありがとうございます (気ままなピークハンターズの山旅)
2021-10-13 11:01:11
ji1hid (素晴らしい風景) さんへ
朝もやのサイクリングロード記事へのコメントありがとうございます
登山者憧れの北アルプス剱岳は百名山難関の山ですね
私も学生の頃一度だけ登頂したことがあります
今は両手がバネ指で登れそうもありません
立山別山付近からの剱岳絶景に満足している私です
サイクリング車は登山トレーニングの一環として
続けています
これからもよろしくお願いします
返信する
こんにちは! (ji1hid (素晴らしい風景))
2021-10-13 12:01:09
記事を読ませて頂きながら、良い所に住んでおられるのを羨ましく思っていました。
表題が「気ままなピークハンターズの山旅」とありましたもので、サイクリング車は登山のトレーニング用だと思いました。
私の所には場所もサイクリング車も無いので、以前走っていた経験から、近所を走っています。
今後とも、よろしくお願い致します。
返信する

コメントを投稿

日本百名山」カテゴリの最新記事