素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲ はなじょろ道西コースより高松山へ ▲

2023年02月11日 | 丹沢山塊

昔、花嫁が牛や馬の背に家財道具を載せ、隣町へ嫁いでゆく時に使ったといわれる『はなじょろ道』と呼ばれる古道を歩いて来ました。

平成21年(2009)「虫沢古道を守る会」が往時と先人の労苦を偲んで山北町共和の八丁地域から松田町寄(やどりき)の虫沢地域ヒネゴ沢(ヒネゴ橋)に至る総延長約5Kmの道を間伐材等を利用して整備されました。

 

 

山北町観光用駐車場を 7時 05分、 出発。

「はなじょろ道」入口の八丁地域まで御殿場線の山北駅から皆瀬川沿いに走る県道 725号を7Km北上する。山間部の県道であり冷え込みが厳しかった。

東名高速の高架橋下 や新東名高速の工事現場の下を抜け、川沿いにうねる道を進む。

道路沿いの茶畑「足柄茶」は凍えていた。

人遠(ひとと)橋通過、8時 15分。

道路脇の景色、全てが凍っていた。

道路に沿って流れる皆瀬川の一支流の河岸に露出する、丹沢層群の地層中にサンゴ石灰岩が見られ、その石灰岩は約 1500万年前の火山島周辺に発達したサンゴ礁で堆積したものだそうです。

これは丹沢山塊がフィリピン海プレートに乗って遥々、南の海から来て日本列島に付加したことを明示する生物化石が詰まっていて、伊豆~小笠原弧の移動方向を示しています。

この様に丹沢山塊は南の海で成長し、日本列島に合体して現在に至っています。

                            

県道 725号の一番奥にある八丁集落に8時 45分到着。

辺りは、まだまだ冷え込みアスファルト道が滑る。

ようこそ『はなじょろ道』へという看板を見つけ前進。                         右手の道を進み、私有地表示された手前から皆瀬川を左岸に渡る。

予定通りの地点に到着したが、はなじょろ道西コースの取付き点がハッキリせず 、庭で焚火をする住民の方に伺ったが、余りご存じではなく大体の方角を教えて頂いた。

左岸に渡った所に標示板らしきものを発見、だが朽ちていた。                        目指す山の方向は判っていたので、立ち木に付けられた赤のテープを発見し、点々と付けられたテープを追い沢を遡上した。9時 12分通過。

途中より、どこを探しても目印のテープは発見できず消えた。                    地図で確認したら、はなじょろ道西コースは沢沿いでなく尾根に記されていたので、GPS で現在地を確認、今立つ北側の尾根上に西コースがあることを知った。

距離的には、そう遠くはなく急傾斜を避け、落ち葉で見えにくい足元を確認しながら北斜面に取り付いた。崩れ易い 砂の斜面で、不用意につかむ木は朽ちているものが多かった。

悪戦苦闘が続き 、凄く長い時間を感じたが、下の沢から尾根道に出るまで 25分で上がって来た。尾根上にでる。9時 37分。

ホッと 切り株に腰掛け休憩、汗をかいたので防寒着を脱いだ。

予想外に時間のロスをしたが、尾根に出てからは快調ではなく、今迄の疲れが出た。     でも登り以外は頑張って歩き続けた。

9時 47分、登る右手に富士山が顔を出してくれた。

登山道脇ではミツマタが芽吹き迎えてくれた。

景色は良くなってきたが、登りがきつかった。                             こんな道を本当に牛馬が家財道具を載せて通って行ったんだろうかと不思議に思った。

10時 15分、富士見台に到着。 雪化粧の富士が望めた。

 

富士を見てホッとはしたものの、その後の登りの道は不明瞭だし厳しさを増した。

登山道の途中ではヒノキ科の常用高木でヒノキに酷似した幹高約 30mという椹(さわら)の大木が見られた。10時 50分。    中央の木です。                                                葉の裏面の白斑が X字形で、ヒノキの Y字形と区別がで、花は4月に開き雌雄同株。      材は耐水性に富み香気が少なく、桶・障子・襖などの組子の材となるようです。

椹の大木を過ぎたらヒネゴ沢乗越に着いた。 11時。                           ここで、はなじょろ道西コースの全 5Km 中、3Kmを踏破した。

今回は西コースの全行程を踏破せず、山北町へ下るため高松山に向かった。

       

      

 

     ※ ご覧頂き、ありがとうございます。

 

 

 


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