新型コロナウイルスにより外出自粛要請が発出され、5月14日より緊急事態宣言が一部の県で解除されました。 これまでの緊急事態宣言の中、3密空間(密集・密閉・密接)でなければ良いかと勝手な判断で登山をされた方がいたようです。長野県では「登山にも来ないで!」と呼び掛けています。 全て自己責任の世界です。
そんな中、何件か登山事故が報道されました。それも救助隊が出たり、ヘリの出動要請もあったようです。 今は遭難者や怪我人でも救助する方々は「コロナではないか?」と心配され、アルプスの山小屋もこの時期、休業をされています。 せめて外出自粛要請が出ている中、出かけるのであれば帰宅するまで何であれ自分で処理するのが当然だと思います。
自分は「コロナなんて気にしてない。」と言って外出自粛の中、街をフラフラしている人をテレビで良く見かけます。 と言ってもイザ、コロナに罹れば医療(救助)の方々は、どんな人でも分け隔てなく一生懸命、治療に尽力して下さいます。
そんな事を考えると、やはりルールは守りたいですね。
これは2005(H17)年10月に歩いた日本三霊山(富士山・白山)の一つである『立山』をご紹介いたします。 一般に立山というのは、雄山(3003m)・大汝山(3015m)・富士ノ折立(2999m)の3つのピークを合わせた山塊の総称を立山と呼びます。 中央の山塊が立山で右手が雄山、中央が大汝山、左手が富士ノ折立です。 手前の池はミクリガ池です。
※古いネガフィルムをデジタル化したものであり、多少色が変色しています。
信濃大町駅から扇沢に向かいトロリーバスで黒部ダムへ、ダムの上を歩いて黒部湖ケーブルカー駅からケーブルカーで黒部平へ、次はロープウェイで大観峰(2325m)へ、そこからトロリーバスで室堂ターミナル(2433m)へ。
標高1420mの扇沢駅から約50分ほどで室堂ターミナルへ到着。 春は広大な雪原、夏は可憐なお花畑、そして秋は草紅葉の美しい草原となります。
室堂ターミナルを出ると目の前に名水百選に選ばれている玉殿湧水があり、名水を補充して東に聳える雄山を目指し、石畳の遊歩道を一の越に向かいます。 右手に浄土山、左には大きな屏風のように聳える立山。その間の最低鞍部が一の越。 そこには一の越山荘があり、山荘前広場は夏登山者で一杯です。
一の越から立山に向け、ガレ場のきつい登山道に変わります。約1時間頑張ると雄山神社社務所前の広場に出ます。 社務所前から、目の前に鳥居と雄山神社本社が見えます。
本社のある山頂からは薬師岳、黒部源流の山々、槍穂高連峰、後立山、剣岳、大日連峰と360度の大パノラマが最高です。
雄山山頂から社務所を見たのが、こちらです。
大汝山方向から見た雄山
立山の稜線上から箱庭のような室堂平方面を遠望。 中央の池がミクリガ池、奥のピラミット型に見えるのが中大日岳(2500m)で右手に見えるのが奥大日岳(2605m)です。
室堂ターミナル付近にはミクリガ池や地獄谷など、ノンビリ散策できるハイキングコースが日帰りで楽しめます。