Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

「「最前線の映画」を読む」町山智浩

2018-03-22 01:01:58 | book
「最前線の映画」を読む (インターナショナル新書)
クリエーター情報なし
集英社インターナショナル



公開ほやほやの洋画20本を
バシバシ読み解いていく
勢いのある本でした。

新書で20本なので、どれも来るべき長い論考のうちのさわりだけという印象。
物足りないというか、この調子でもっと先が読みたいっ!で感じ。

ある意味今後の考察の予告編でもあるだろう。
まさに予告編を見るような楽しみ方で読むと良いね。
短いながらもそれぞれ密度の濃い調査と考察で、充実してます。



映画に限らないですが、人が時間をかけて突き詰めて作った作品には、
多くの思い、メッセージが詰まるんだな。
それを読み発見し考えるのが映画の楽しみのひとつだわね。

町山氏のスタイルは、映画自体に盛られた情報と映画の外側の情報を縦横に繋ぎ、
作品の思想や訴えを読み取っていくという感じで、
評論というより調査というのがふさわしいかもしれないといつも思う。

作品に表れることだけから考えるべきだとか
監督の私生活とか関係ないだろうとか
いう意見もあるかもしれないが、
ワタシは全然そうは思ってないのでw
裏話も満載な町山氏のノリが結構好きです。


取り上げられているブツはこちら
◆ブレードランナー2049  ◆エイリアン:コヴェナント
◆ワンダーウーマン  ◆セールスマン
◆マンチェスター・バイ・ザ・シー  ◆哭声/コクソン
◆イット・フォローズ  ◆ドント・ブリーズ
◆シンクロナイズドモンスター  ◆ラ・ラ・ランド
◆ダンケルク  ◆サウルの息子
◆LOGAN/ローガン  ◆メッセージ
◆ベイビー・ドライバー  ◆沈黙 –サイレンス-
◆エル ELLE  ◆ルック・オブ・サイレンス
◆アイ・イン・ザ・スカイ  ◆ムーンライト

ヴィルヌーヴさんは2本エントリーですな。

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