ペドロ・アルモドバル監督の旧作を観た。
例によって濃い女性ばかりが登場する。
地味にしかしねっとりと描かれるクレイジーな修道院の生活。
高学歴だけれどなぜかすさみぎみの生活の女性歌手。
ふとしたきっかけで、「駆け込み寺」修道院に居候する。
久々の「外部」との接触によって微妙に揺れ動く修道院の尼僧たちの生活。
まああらすじはそれだけ。(笑)
異様っぷりを日常の怠惰のようにえんえん描いて、終わる。
これはいったいなにを動機に作られた映画なのか??(^^;)
でも面白い。くせになりそうだ。
尼僧長をたたえるパーティーシーンがクライマックスといえばクライマックス。
そこでの歌手の、必要以上に妖艶な歌と踊り。
伴奏する尼僧達の演奏姿が、妙に音楽としっかりシンクロしているところに、
なにかただならぬ静かな気迫めいた者を感じた。
それにしても音楽が濃い!濃い!
「神経衰弱・・・」もそうだったが、既成曲の引用も含めて
やたら濃すぎる!!
これがスペインの感性?
人生を送る上で不可欠な映画か?
そうじゃないだろう(^^;)
でもなんだか濃い澱となって心の中に沈んでいる・・・・
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