「地方議員見殺し」-菅直人首相は、政権延命研究を命令、三木武夫元首相を参考にするとはおこがましい

2011年02月28日 17時49分35秒 | 政治
◆菅直人首相が、「地方議員見殺し」を決意、「自分だけの延命」のため「歴代首相の研究」を側近に命令したという。同志はじめ他人のことは、どうでもよいのだ。
 埼玉新聞が2月28日付け朝刊「第2総合」(2面)で「倒閣 どう乗り切る? 歴代首相も苦心」との見出しをつけて、「「身内」の倒閣運動にさらされた歴代首相は衆院解散などの対抗手段を試み、結果は明暗が分かれた。菅首相はどう乗り切るのか」という問題意識で、分析。このなかで、「▽研究命令 菅首相が周辺に研究を命じたのが、自民党内の激しい「三木おろし」をかわした三木武夫元首相のケースだ」と述べて、三木政権の「苦心」ぶりに加えて、三木元首相の弟子・海部俊樹元首相、森喜朗元首相、小泉純一郎元首相のケースを紹介している。
◆どうも菅首相は、自分の立場を三木武夫元首相のケースと重ねているらしい。だが、カン違いもほどほどにして欲しい。毎日新聞政治部記者時代、自民党の弱小派閥「三木派」を担当した不肖、私が言うのであるから、、間違いない。菅首相は、三木武夫元首相とは1から10まですべてが比べものにならない低レベルの政治家であるからだ。
 三木武夫元首相は戦前、「政治とは、政治の謂いである」と演説して、当選して以来、英国流のサンジカリズムを唱える国民協同党率い、保守合同に参加して、半世紀以上、国政の枢要に携わり、「議会の子」と呼ばれた大政治家である。
 自民党5大派閥のなかで最も数の少ない派閥の領袖として、その「弱小派閥」であることを逆手に取り、片足を土俵の俵の外に浮かして、いざというときは、「自民党から離党するゾ」と脅しをかけながら、閣僚ポストを獲得。「金権政治の打破、政治倫理の確立」を常に念仏、題目を唱えて、大派閥が汚職事件に見舞われたときは、「クリーン三木」のブランドと政治力学バネを発揮して、総理大臣ポストまで手に入れたのである。故に「バルカン政治家」と呼ばれた。
 三木武夫元首相は、田中角栄首相が「金脈問題」で退陣するに当たり、自民党内で信頼の厚かった椎名悦三郎副総裁(高級商工官僚、岸信介の部下、満州国統制科長、産業部鉱工司長を歴任)の「裁定」によって総理大臣の金的を射止めたのであった。
 三木武夫元首相は、孔子の「民信なくば立たず」という言葉を座右の銘にして、政治活動を続けていた。国民の支持を最大の拠り所としてきたが、任期満了選挙に敗北して、その責任を取り退陣している。晩年には、派閥解消の先頭に立ち、「三木派」を解消している。
◆菅首相が、「自らの政権延命」という我田引水のために、三木武夫元首相の政局運営を研究させているとしたら、大きな間違いである。
 第1に、菅首相は、「政治とは、政治の謂いである」という言葉を放棄している。それは、小沢一郎元首相が「政治とは、政治の謂いである」を言い換えた「国民生活第一」という政治スローガンが気に食わないからであろ。
 第2に、三木武夫元首相が口癖のように唱え続けていた「金権政治の打破、政治倫理の確立」という言葉を菅首相の口から聞いたことが一度もない。この言葉は、「不変」だったが、政治情勢の変化の度に、いつも新鮮に響き渡っていた。
 第3に、「民信なくば立たず」という言葉は、三木武夫元首相のみならず、小泉純一郎首相も揮毫を頼まれれば、色紙によく認めていたという。菅首相はいま、菅内閣支持率が16%にまで下落し、「国民の信頼」を失っている。こうなると、「世の中は成り立たなくなっている」と自覚しなければならない。
◆野党政治家暮らしが長く、政権担当能力もなく、人望の薄い菅首相の最大の欠陥は、同志をボロ雑巾のように切り捨てることである。この結果、輿石東参院議員会長が言うように、民主党内で「内ゲバ」が続いている。菅首相がいかに「喧嘩好き」とはいえ、この多難な時に、「内ゲバ」を楽しんでいる暇も余裕もないはずである。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
小沢一郎元代表が、新党づくりに邁進、国民新党の亀井静香代表に「ラブコール」、複数政党が大連立して「救国内閣」が樹立されれば、「亀井静香首相」が誕生する

◆〔特別情報①〕
 小沢一郎元代表が、新党づくりに邁進している。小沢一郎元代表側近たちからの最新情報によると、「国民新党の亀井静香代表の取り込み工作」に力を入れている真っ最中という。いわゆる「ラブコール」である。

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第3章 小沢一郎が導く日本の行く先

第一節 なぜ「四つの爆弾」をしかけるのか

選挙にはカネがかかる

「旧体制」の最悪部分は、金権政治であった。その権化が、田中角栄である。小沢は、田中に息子のように可愛がられた。田中は、あふれるような愛情を小沢に注いだ。それは、田中が小沢と同じ年の長男・正法を三歳で亡くしていたからだった。小沢の顔を見るたびに、田中は長男を重ねあわせるように見ているようだったという。

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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.89

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「板垣英憲ワールド」の連載はこちら↓
板垣英憲著『政治家の交渉術』2006年5月刊



第5章 「おぼれる犬を叩け」―「指の傷が腕の戦闘力を奪う」

 4 何を捨て何をとるべきか

 「貧しいと精神が卑屈になる」

 日経平均株価がピークをつけていたころ、話題となったのがリクルート・コスモスの未公開株の譲渡をめぐる贈収賄疑獄である。リクルートの江副浩正元代表に依頼されてリストを作成したのが、現在の自民党最高実力者クラスの大物政治家である。このようにして自民党の政治家は政治資金を集めていた時期もある。

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