「毒入り米(コメ)事件」は、福田首相と農水省の脳性マヒ、自民・公明与党の痴呆症を天下にさらけ出した

2008年09月17日 22時55分24秒 | 政治
◆この事件は、もう「毒入り米(コメ)事件 」と呼ぼう。米穀加工販売会社「三笠フーズ」の「事故米横流し事件」が、日本全国に渡る「広域事件」に発展してきている。「米」を「水」にたとえれば、水に猛毒を投入したのと同じような大事件として捉えなくてはならない。
◆この事件は、主犯=農林水産省、共犯=三笠フーズ、幇助犯=事件米を転用した24都府県377業者(延べ381業者)である。被害者=「毒入り米」を口にした一般消費者という構図である。主犯と共犯が、贈収賄関係にあるというのは、由々しき事態である。
 幇助犯である全国の業者は、まるで被害者のような顔で振舞っているけれど、そもそも「格安の米」を購入するときに「疑問」に思わなかったのであろうか。焼酎「美少年」の造り酒屋が、「格安の米」を使っていたというのには、裏切られたような気分に陥ったものである。つまり、「安かろう、悪かろう」を承知していたフシがある。この点で、「犯罪グループ」に仲間入りしてしかるべきである。
◆中央省庁が主犯格となる最近の事件の最大の特徴は、全国に広がっているという点である。たとえば、「年金の記載漏れ事件」しかり、「林野庁の不正事件」しかり、今回の「毒入り米事件」しかりである。これは何を物語っているかと問えば、ズバリ「官僚の腐敗である。言い換えれば、自民党・公明党与党が、中央省庁とその地方組織をコントロールすることができなくなってといるということである。まさに「統治能力不全」が全国的に起きているのである。
◆それ以上に大問題なのは、自民党、公明党与党が、こんな大事件が発生しているにもかかわらず、国会を召集したがらないという事態である。
 福田康夫首相はいまや「名がかり首相」であり、脳性マヒ状態に陥っており、自民党、公明党与党の大幹部たちは、国会において、農林水産省や悪徳業者を追及しようという意志さえ示さず、こちらは「痴呆状態」に転落してしまっている。
 こうなると、頼りになるのは民主党など野党が過半数を占めている「参議院」である。衆議院が解散されていないので、「緊急集会」を開く条件は揃っていないけれども、参議院の独立性に鑑み、参議院議長の権限で「自律的に召集」して、国会機能を果たしてもらわなければならない。
 衆議院が機能不全を惹起しているのであれば、もう衆議院はいらない。自民党総裁選挙に立候補している小池百合子のような「一院制」論者は、参議院を廃止して、衆議院だけでよいと主張しているけれど、これは逆である。むしろ「参議院だけの一院制」にすればよいのだ。なぜなら、半数が3年置きに改選されるので、残りの半数は常に機能しており、これで十分なのである。参議院が衆議院のコピーであるといわれているくらいであるから、『参議院一院』だけで国会は成り立つ。

板垣英憲マスコミ事務所

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