麻生太郎は野中広務を侮蔑した舌禍があり、「差別意識」が招くうっかり失言が、自民党の命取りになるかも

2008年09月07日 18時38分39秒 | 政治
◆読売新聞9月7日付の朝刊「政治面」(4面)の「混沌政局インタビュー」コーナーで、野中広務元官房長官が「公明のやり方 非常に残念」と発言している。「公明党も麻生氏がいいと公言している」との質問に対する答えで、野中氏が「麻生太郎幹事長」を嫌っている感情がにじみ出ているところが、興味深い。
◆かつて、野中氏が、「総理大臣候補者」として名前が上がったとき、側にいた麻生氏が、野中氏の出自を馬鹿にする発言をして、せせら笑ったのが起因している。家柄がずば抜けて良い麻生氏は、「下層民」を軽蔑する傾向が強く、公明党・創価学会についても、「下層民」として蔑視し、忌み嫌ってきたと言われている。今回は、自民党総裁・総理大臣ポストが目の前にぶら下がっているので、背に腹は代えられない。「公明党」にすり寄られて、我慢して付き合い、利用しようという腹積もりらしい。公明党は、「雲上人」につながる家柄の良い麻生氏にお近づきになれたことが、うれしくてたまらないのだ。雲の上に上ったような心地に酔っている。 
◆しかし、麻生氏が、「生まれは良いが、育ちは悪い」といかに偽悪ぶっても、「下層民」に対する根強い「差別意識」がなくなっているわけではない。公明党・創価学会を心の底では蔑視し、見下し続けている。野中氏は、麻生氏から受けた侮りをいまでも忘れておらず、根に持っているからこそ、福田康夫首相を辞意決断に追い詰めた公明党に「非常に残念」と心情を吐露しているのである。
◆自民党・公明党ともに、「お祭り騒ぎ」を演出して、次期総選挙に圧勝しようと目論んでいるけれど、「上手の手から水が漏れる」という喩えがあるように、麻生氏自身、時限爆弾を抱えて全国を飛び回っているような面がある。それは、悪乗りして、うっかり口を滑らせて「差別発言」してしまいかねないということである。
大日本帝国が、朝鮮を併合していた時代に行った「創氏改名」を「朝鮮人の要請を受けて行ったものである」と発言して、隣国・韓国から猛反発されたことがあったけれど、総裁選挙や総選挙中にこの手の発言をしてしまったら、一巻の終わりである。報道機関の記者たちからの「意地悪質問」にまんまと引っかからないとも限らない。政治家の発言は、それほど重いのである。

板垣英憲マスコミ事務所

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