一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1287   やはらかに聞く耳欲しや冷奴   喜久

2014年08月02日 | 

 いつだったか、仕事場に訪ねてきた初対面の女性のお客さまにお茶を出したところ、突然「私、離婚したんです」と切り出された。驚いたけれど最後まで話を聞いた。彼女は、ご主人のこと、息子さんのこと、離婚のいきさつなど様々なことを1時間ほど話して、帰って行った。

 1週間ほどすると、彼女は再びやって来て、昔やっていたという陶芸や文章教室のことなども話したが、結局最後は離婚の話に戻るのだった。

 さて、3回目の訪問があった。その時も結局最後は離婚の話になった。私は、「その話は、もう聞きました。人と話をするときは、楽しい話をしましょう。あなたにだって、楽しかったことは沢山あったでしょう。そういう楽しい話をしてくれませんか。離婚の話は、聞いた人が不愉快になるだけなんですよ」などと余計なことを言ってしまった。それから、彼女はパタッと来なくなった。

アガパンサス

コメント
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